□性に対する日本人の意識について
○性器崇拝はどの国にもあった古俗だろうけれども、ここに表出されているのは、性についてのまったく翳のない肯定意識というものだろう
○湯に浸っているかたわらを通りすぎる外国人に向って、邪心なくにっこりほほえみかけたというかつての日本の娘たち。性についてことさらに意識的である必要のない、のどかな開放感のみち溢れる日本でもあった
○性は生命のよみがえりと豊穣の儀式であった。まさしく売春はこの国では宗教と深い関連をもっていた。その関連をたどってゆけば、われわれは古代の幽暗に達するだろう。外国人観察者が見たのは近代的売春の概念によってけっして捉えられることのない、性の古層の遺(い)存(そん)(過去にあったものや本来の姿が、今なお消えずに残っている状態・GoogleAI)だったというべきである
