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天命に生きる日本の教え 渡辺京二著「逝きし世の面影」に学ぶ

ⅩⅣ 第七章(自由と身分)の考察

抜粋した第七章の文章の「強くわたしの心に残った箇所」を太文字にした。その中から「肯定的な評価○」と「否定的な評価△」に分けて並べてみた。

肯定的な評価○

○個人が共同体のために犠牲になる日本で、各人がまったく幸福で満足しているようにみえることは、驚くべき事実である
○日本の下層階級は、私の看るところをもってすれば、むしろ世界の何れの国のものよりも大きな個人的自由を享有している。そうして彼等の權利は驚くばかり尊重せられていると思う
○幕吏は外国人に対してだけ弱腰だったのではない。彼らは「例えば甲と乙との街の住民の間に争いが起こった場合には、往々町中の恐ろしい闘争となり、闘争の後には幾人かの死人が転がっているというような騒動が起きても、決してそれを阻止することがない」のである
○江戸には現に二つの社会が存在していて、一つは武装した特権階級で、広い城塞の中に閉じこめられており、もう一つは、武器は取り上げられ前者に屈服させられているが、自由から選られる利益をすべて受けている
○江戸の南北奉行所がごく限られた定員の与力・同心しか擁さず、しかも人口百万の大都市の治安が良好に保たれていた

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