はじめに 天命に生きる日本の教え「逝きし世の面影」に学ぶ
渡辺京二著「逝きし世の面影」は、「古き日本が夢の様に美しい国だという外国人の言説を紹介した(同書P586)」名著である。作者である渡辺京二さんは、「私の意図するのは古きよき日本の愛惜でもなければ、それへの追慕でもない。私の意図はただ、ひとつの滅んだ文明の諸相を追体験することにある。(中略)われわれの近代の意味は、そのような文明の実態とその解体の実相をつかむことなしには、けっして解き明かせないだろうといいたい」(同書P65)。と書いている。
