ⅩⅡ 第六章(労働と肉体)の考察
抜粋した第六章の文章の「強くわたしの心に残った箇所」を太文字にした。その中から「肯定的な評価○」と「否定的な評価△」に分けて並べてみた。
肯定的な評価○
○「下層の労働者階級はがっしり逞しい体格をしているが、力仕事をして筋肉を発達させることのない上層階級の男はやせていて、往々にして貧弱である」
○「日本労働大衆についてのこういう意外な記述がみられるのは、幕末から明治初期の記録に限られることだ。だとすると、江戸時代の労働大衆は自由な身体の持ち主だったのである。なぜ彼らの身体は自由で生き生きとあり得たのだろうか」
以上は、下層の労働者階級に対する肯定的な評価(上層階級に対しては否定的な評価)である。渡辺京二さんは「意外な記述が見られる」と書いているが、下層の労働者階級ががっしり逞しい体格をしているのは、時空を超えて世界共通ではないだろうか。
