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ネコちゃん占い師の占筮日記321

十一月十九日 水曜日 十.天澤履☰☱六三

二時半に起床。

今日もマロンちゃんとみかんちゃんとわたしが政治について占筮する。

マロンちゃんが卦辞・彖辞の解釈、みかんちゃんが大象伝と高島嘉右衛門の占断の解釈、わたしが爻辞と高島嘉右衛門の占断の解釈を担当する。

本日は「高市総理の台湾有事は日本の存立危機事態になり得るとの見解を中国が非難しており日本への渡航自粛を呼びかけているが、日本にどのような影響を与えるか」を占筮したところ何と天澤履☰☱六三が出てしまった。

ネコちゃん占い師とわたしは次のように占断した。

マロンちゃんが卦辞・彖辞を解釈して次のように断じた。

○虎の尾を履(ふ)む。人を咥(くら)わず。亨(とお)る。

履(り)は上卦乾(剛健)に下卦兌(和悦)が履(ふ)み随(したが)う(五爻のカリスマトップに四爻以下の部下が必死で付いて行く)時である。小(兌柔)が大(乾剛)に履み随うのだから大変な困難を伴う。時には虎の尾を履(ふ)むような危険をも伴う。

和(わ)悦(えつ)の心で剛健に履(ふ)み随(したが)えば虎に噛(か)まれることはない。何事も順調に進む。

マロンだニャン。天澤履☰☱は「虎の尾を履みかねない」時だニャン。卦辞・彖辞には「小(兌柔)が大(乾剛)に履み随うのだから大変な困難を伴う。時には虎の尾を履(ふ)むような危険をも伴う」とある。小を左巻きの野党、大を高市内閣と見立てると、中国が渡航自粛を取り消すような対応(台湾有事は日本の存立危機事態になり得るとの見解を取り消すべき)を求める弱腰な野党が、高市内閣の虎の尾を履んで自滅するというシナリオが思い浮かぶニャン。

みかんちゃんが大象伝と高島嘉右衛門の占断を解釈して次のように断じた。

○象に曰く、上天下澤は履なり。君子以て上下を辯(わか)ち、民の志を定む。

上に在(あ)るべき天が上に、下に在(あ)るべき澤が下に在るという履の形を見習って、組織の上下関係を正しく保ち、世のため人のために生きる方向性を決めて、民を教え導く。
☆艱難を冒して危険に対処する。人を尊敬し礼儀を重んじ調和と柔順を大切にし節度を守り、戦々恐々と物事に応ずれば、万事に忍耐することができ、遂には希望を叶えられる。油断をすると、自分から災難を招く。慎むべきである。女の裸体の象(かたち)である。

みかんだニャン。大象伝には「組織の上下関係を正しく保ち、世のため人のために生きる方向性を決めて、民を教え導く」とある。高市内閣は日本の国益よりも中国の国益を優先する左巻きの野党に厳しく対応して、国会議員は世のため人のため日本のために発言すべきだという正しい方向性を示して教え導いてあげることが求められるニャン。また、高島嘉右衛門の占断には「自分から災難を招く。慎むべきである」とあるが、これは左巻きの野党に対する戒めの言葉に違いないニャン。

わたしが爻辞と高島嘉右衛門の占断を解釈して次のように断じた。

※第三段階の「小さな物語」妄進して虎の尾を履む
○六三。眇(すがめ)にして能(よ)く視(み)るとし、跛(あしなえ)にして能(よ)く履(ふ)むとす。虎の尾を履(ふ)む。人を咥(くら)う。凶。武(ぶ)人(じん)大(たい)君(くん)と爲(な)る。

貴方は剛毅だがやり過ぎる性格。才德が不足しており大事を成す器ではない。優秀な部下に支えられて現場の長の職責を果たしている。貴方はそのことを全く自覚しておらず、己を過信している。目が不自由なのに物事がよく視え、足が不自由なのに遠くまで歩いていけると思っている。己を過信して大事業を企て妄進して虎の尾を履む。虎の逆鱗に触れ、虎に食われて失脚する。自ら禍(わざわい)を招いて自滅した。放(ほう)恣(し)な武人が横(おう)行(こう)闊(かつ)歩(ぽ)して、無謀にも九五の大(たい)君(くん)(トップ)に喧嘩を売ったのである。
☆勢いに乗じ、自分の才能を過信して妄動する。大きく道を踏み外す時である。愚かな人物が己の力を過信して虎の尾を踏み、虎に食われる。

天澤履☰☱六三は「妄進して虎の尾を履む」時。中国寄りの左巻きの野党は、国会で中国に慮ってとんでもない質問をして、それが国民の顰蹙を買い大きなブーメランとして帰ってきて自爆することを現している。爻辞には「自ら禍(わざわい)を招いて自滅した。放(ほう)恣(し)な武人が横(おう)行(こう)闊(かつ)歩(ぽ)して、無謀にも九五の大(たい)君(くん)(トップ)に喧嘩を売ったのである」とある。中国の日本への渡航自粛措置が思わぬ形で左巻きの野党を追い詰めるだろう。高島嘉右衛門の占断には「愚かな人物が己の力を過信して虎の尾を踏み、虎に食われる」とある。日本の国益よりも中国の国益を重視する左巻きの野党は自滅してやがて消滅する。