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ネコちゃん占い師の占筮日記31

・一月三十一日金曜日 五十一.震為雷☳☳上六
 四時半起床とまたまた寝坊した。如何如何。いつものようにわが家の猫ちゃん占い師マロンちゃんが卦を担当し、みかんちゃんが爻を担当してご主人さま(わたし)の運勢を占筮したところ震為雷☳☳上六が出た。
 猫ちゃん占い師はご主人さま(わたし)の一日を次のように占断した。
 マロンちゃんが卦辞・彖辞を解釈して次のように占断した。
○震は亨る。震來(きた)るとき虩(げき)虩(げき)たり。笑(しよう)言(げん)啞(あく)啞(あく)たり。震、百里を驚かせども、匕(ひ)鬯(ちよう)を喪(うしな)はず。
 震爲雷は抑圧されていた陽氣が盛んに活動を始め、勢力を拡大伸張する時である。陽氣が次から次に発動して、萬物は生々化育する。雷が轟(とどろ)き渡るような大事変が起こった時は、君子(立派な人)は恐れ慎み自ら反省し、正しい道を修めて人德を養い、事変に適切に対処する。君子
が事変に適切に対処すれば、やがて事変は落ち着いて、人々は談笑して和らぎ楽しみ国家泰平となる。
 雷が轟き渡るような大事変が勃発すると大衆は驚愕して自分を失うが、先祖と神仏をお祀りする祭主(組織のオーナー・トップ)は神前の料理を掬(すく)う匙(さじ)と香りのよいお酒を決して落とさない。君子(立派な人)は如何なる事変が勃発しても自分を失うことなく、泰然自若として事変を適切に処理する。
 マロンだニャン。坎為水、坎為水、震為雷と激動の日々が続くご主人さまだニャン。坎為水は厳しいだけの時だが、震為雷は「事変は落ち着いて、人々は談笑して和らぎ楽しみ国家泰平となる」時だから、なんとか落ち着いた一日になるだろうニャン。
 みかんちゃんが爻辞を解釈して次のように占断した。
○上六。震(しん)して索(さく)索(さく)たり。視ること矍(かく)矍(かく)たり。征けば凶。震、其(その)躬(み)に于(おい)てせず、其(その)鄰(となり)に于(おい)てすれば、咎(とが)无(な)し。婚(こん)媾(こう)、言(げん)有り。
 貴方は雷が轟(とどろ)き渡るような大事変の極点(最後)に居て、怯(おび)え震え恐懼して、気持ちが萎えてしまった。視線も定まらない有り様である。このような気持のまま前進すれば失敗する。自分の身に大事変が迫らない段階で準備して、大事変に怯える隣人の様子を反面教師と捉えて、適切な対処をしておけば、失敗を回避することができる。けれども、自分の身を守ることが精一杯で仲間を守ることはできないので、仲間からは怨み言を言われる。
 みかんだニャン。二日連続で大凶運の坎為水を乗り越えたご主人さまだから、震為雷を乗り越えることは朝飯前だニャン。だけど「自分の身を守ることが精一杯で仲間を守ることはできない」だから、奥さまや大奥さまにはやさしくしないといけないニャン。