目次
十一月十八日 火曜日 九.風天小畜☴☰上九
四時に起床。
今日もマロンちゃんとみかんちゃんとわたしが政治について占筮する。
マロンちゃんが卦辞・彖辞の解釈、みかんちゃんが大象伝と高島嘉右衛門の占断の解釈、わたしが爻辞と高島嘉右衛門の占断の解釈を担当する。
本日は「高市総理の台湾有事は日本の存立危機事態になり得るとの見解を中国が非難している問題は今後どのように展開していくか」を占筮したところ風天小畜☴☰上九が出た。
ネコちゃん占い師とわたしは次のように占断した。
マロンちゃんが卦辞・彖辞を解釈して次のように断じた。
○小(しよう)畜(ちく)は亨(とお)る。密(みつ)雲(うん)あれど雨ふらず、我(わ)が西(せい)郊(こう)よりす。
小畜は小(陰・脇役)が大(陽・主役)をやんわりと止める時。下卦乾が上に進もうとするので上卦巽(そん)が止めようとする。上卦巽は巽順な性質なので剛健な性質の下卦乾を力で押し止めることはできない。柔順な德で陽のトップ(社長)や父(母)の心を和らげ止め(柔よく剛を制し)てこそ、陰の臣下(部下)や子の志が行われる。
下卦乾天は熱エネルギーを発するので大気(天空)に水蒸気が蓄えられる。水蒸気は天空で密雲となるが、上卦巽の風に遮られて雨は地上に降ってこない。
マロンだニャン。風天小畜☴☰は「小(陰)が大(陽)をやんわりと止める時」。小は高市総理、大は習近平だニャン。卦辞・彖辞には「下卦乾が上に進もうとするので上卦巽(そん)が止めようとする」とある。この場合下卦乾を習近平、上卦巽を高市総理に当て嵌める。以上のことから、女性である高市総理が習近平をやんわりと止める。よって、この問題は今後やんわりと解決に向かっていきそうだニャン。
みかんちゃんが大象伝と高島嘉右衛門の占断を解釈して次のように断じた。
○象に曰く、風(かぜ)天(てん)上(じよう)を行くは小畜なり。君子以て文德を懿(よ)くす。
天(乾)上に風(巽)が吹き渡っているので密雲とならず、恵みの雨が降ってこない。この卦象を見て、己に學問が足りないから結果が出ないことをよく弁(わきま)えて、古典を習い身を修めて密雲が雨になる時を静かに待つのである。
☆「密(みつ)雲(うん)あれど雨ふらず」。企画した事業を実行できない。宰相(ナンバーツー)の意志が実現する時。剛くて健やかな志を心に抱きながらも、外面にはまったく表さない時である。陰的な存在が盛んになり、陽的な存在に対抗しようとしている時は、君子は決して動いてはならない。
みかんだニャン。大象伝には「密雲が雨になる時を静かに待つ」とある。中国に対して日本がやんわりと対応すれば、やがて密雲が雨になる。すなわち問題は解決に向かっていくということだニャン。高島嘉右衛門の占断には「剛くて健やかな志を心に抱きながらも、外面にはまったく表さない時」とある。中国が問題にしている発言を取り消したりせず、一方で、これ以上は中国を刺激しないように淡々と対応すれば、問題は解決に向かっていくニャン。
わたしが爻辞と高島嘉右衛門の占断を解釈して次のように断じた。
※第六段階の「小さな物語」陽と陰が微妙な関係となる
○上九。既(すで)に雨ふり既(すで)に處(お)る。德を尚(たつと)びて載(み)つ。婦(ふ)は貞(てい)なれども厲(あやう)し。月(つき)望(ぼう)に幾(ちか)し。君子も征(ゆ)けば凶。
小畜の時の終極、戒めの言葉を述べている。「密雲雨ふらず」とあったが、側近六四と九五のトップが陰陽和合して雨が降ったので、密雲を湧き起こす必要がなくなった。側近六四の至誠の德を衆陽が尚(たつと)び感(かん)応(おう)し小畜の時が成就したのである。だが、陰(六四)が陽を制する形となったので、六四は危険な立場に置かれた。月(陰)がもうすぐ満月になり太陽(陽)に匹敵する勢力になろうとしている。こんな時に君子(陽)が不用意に動くと陰と争い共に血を流して傷付くことを避けられない。
☆志は上に向かって進もうとするが何者かに制止される。正しい道を守れば吉運を招き寄せる。
風天小畜☴☰上九は「陽と陰が微妙な関係となる」時。現在まさに陽である習近平と陰である高市総理は微妙な関係である。爻辞には「陰(六四)が陽を制する形となったので、六四は危険な立場に置かれた。月(陰)がもうすぐ満月になり太陽(陽)に匹敵する勢力になろうとしている」とある。高市総理は毅然として発言を撤回したりせず、その一方でこれ以上習近平を刺激するようなことはしないほうがよい。月(陰)が満月になれば、太陽(陽)が黙っていないからである。高島嘉右衛門の占断には「正しい道を守れば吉運を招き寄せる」とある。繰り返しになるが、高市総理は毅然として発言を撤回したりせず、その一方でこれ以上習近平を刺激するようなことはしないことが正しい道を守ることになる。以上のことから、この問題は今後解決に向かっていくだろう。
