五六 火(か)山(ざん)旅(りよ) ―‥―離火 ―‥‥艮山
互卦 二八澤風大過 綜卦 五五雷火豐 錯卦 六十水澤節
旅、小亨。旅貞吉。
○旅(りよ)は小(すこ)しく亨(とお)る。旅は貞(ただ)しければ吉。
旅(りよ)は旅(たび)する時。旅を広く捉えれば、長期出張や単身赴任等も一種の旅である。
旅は火(上卦離)が山(下卦艮)の上に在る。山(宿に例える)は動かず火(旅人に例える)は燃え移るので旅に例えて物語はできている。旅人は見知らぬ土地を旅するので何事にも慎重である。すなわち、止まるべき所に止まり(下卦艮)、明智(上卦離)で適切に対処しようとする。それゆえ、小さな事なら成就する。旅人が旅の時の正しい道(止まるべき所に止まること)を固く守れば、幸運を招き寄せることができる。
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