・七月二十二日 火曜日 二十九.坎為水☵☵六三
三時四十分に起床。参議院選挙投票日の翌々日である。
マロンちゃんとみかんちゃんとご主人さまのわたしが「参議院選挙後の行方と政局」を占筮する。マロンちゃんが卦辞・彖辞の解釈、みかんちゃんが大象伝と高島嘉右衛門の占断の解釈、わたしが爻辞と高島嘉右衛門の占断の解釈を担当する。
本日は「これから参政党が進むべき道」を占筮したところ何と坎為水☵☵六三が出た。
ネコちゃん占い師とわたしは次のように占断した。
マロンちゃんが卦辞・彖辞を解釈して次のように断じた。
○習(しゆう)坎(かん)は孚(まこと)有り。維(こ)れ心(こころ)亨(とお)る。行(ゆ)きて尚(たつと)ばるる有り。
習(しゆう)坎(かん)は険(けん)阻(そ)艱(かん)難(なん)が重なった時である。君子(一陽・九二と九五)が小人(二陰・六三・初六と上六・六四)に挟(はさ)まれて、二(につ)進(ち)も三(さつ)進(ち)も行かない。だが、真ん中(一陽・九二と九五)には至誠の心が充実している。険(けん)阻(そ)艱(かん)難(なん)な時に対処するには、何事にも動揺することなく、心(こころ)泰(たい)然(ぜん)と素行自得して(自分の持ち場を大事にして心を磨き)、志(天命)を貫徹するしかない。険(けん)阻(そ)艱(かん)難(なん)に畏(い)縮(しゆく)してはならない。奮い立って果敢に行動するから険(けん)阻(そ)艱(かん)難(なん)を克服し、人から尊敬される。
マロンだニャン。それにしても「これから参政党が進むべき道」を占筮して六十四卦中もっとも険しい時の坎為水が出た。誠に難儀なことだニャン。
卦辞・彖辞に「至誠の心が充実している」とある。参政党の進む道には常に「真心」が溢れており、その「真心」に国民が感動し納得することが求められるニャン。
みかんちゃんが大象伝と高島嘉右衛門の占断を解釈して次のように断じた。
○象に曰く、水洊(しき)りに至るは習坎也。君子以て德行を常にし、教事を習(かさ)ぬ。
立派な人は絶えざる水の流れる形とありとあらゆる障害や険阻艱難に耐える性質を手本として、常に德(とつ)行(こう)を重ねて(仁德を磨くために陰德を積み上げて)己を磨き、懇(こん)切(せつ)丁(てい)寧(ねい)に反復(凡事徹底)して民(たみ)を教え導く(人々の手本となる)のである。
☆運氣が極まって艱難に遭遇する時。だが、坎難についてよく冷静に考えれば世の中のことや人情の機微について知ることができるチャンスである。(中略)艱難は己の心を磨くためにある。辛抱を心棒に育てる時である。この時ばかりは何をやってもどうにもならない。吉運から見放された時。ありとあらゆる災難に見舞われる時である。
みかんだニャン。大象伝には「常に德(とつ)行(こう)を重ねて(仁德を磨くために陰德を積み上げて)己を磨き、懇(こん)切(せつ)丁(てい)寧(ねい)に反復(凡事徹底)して民(たみ)を教え導く(人々の手本となる)」とあるから、参政党の議員と党員は常に陰徳を積み上げて己を磨き、コツコツと凡事徹底を貫くことが求められるニャン。また、高島嘉右衛門の占断には「ありとあらゆる災難に見舞われる時」とあるから、苦難の道が待ち構えているようだ。大変なことだニャン。
わたしが爻辞と高島嘉右衛門の占断を解釈して次のように断じた。
※第三段階の「小さな物語」人生最悪の険阻艱難の中にいる
○六三。來(きた)るも之(ゆ)くも坎(かん)坎(かん)たり。險にして且(か)つ枕(まくら)す。坎(かん)窞(たん)に入(はい)る。用(もち)ふる勿(なか)れ。
貴方は傲慢にして愚鈍。その上、道德才能に乏しく習坎の狭(はざ)間(ま)に居て孤立無援。まさに険阻艱難の極み(険阻艱難中の険阻艱難、易経三八四爻の中で最も辛い時)である。上に進もうとしても、下に退こうとしても、此(こ)処(こ)に止まろうとしても、険阻艱難が待ち受けている。人生最悪の険阻艱難の中(八方塞がりの境遇)にありながら、傲慢で愚鈍な貴方は己の力を過信して高枕で寝ており、やがて妄動して攪乱する。このような有様では、さらなる険阻艱難(易経三八四爻の中で最悪の事態)に陥るしかない。このような時は、動けば(妄動すれば)ますます底なし沼のような険阻艱難に陥る。
☆事に行き詰まって進むことができない。かといって退くこともできない。どうにもこうにも途方に暮れる時である。人に助けを求めても誰も助けてくれない。自分の力ではどうすることもできない。険阻艱難と険阻艱難の間に陥っている。何事も慎んで行い無事であることを願うべし。
坎為水☵☵六三は「人生最悪の険阻艱難の中にいる」時。これを参政党に当て嵌めれば、党設立以来、経験したことがない険阻艱難の中に入っていくことになる。じつにしんどいことである。議員と党員は覚悟しなければなるまい。爻辞には「上に進もうとしても、下に退こうとしても、此(こ)処(こ)に止まろうとしても、険阻艱難が待ち受けている」とある。茨の道を突き進んでいくしかないのである。また、高島嘉右衛門の占断には「人に助けを求めても誰も助けてくれない。自分の力ではどうすることもできない」とある。人事を尽くして(やるべきことを全てやって)天命を待つしかあるまい。
