・五月十六日金曜日 四十八．水風井☵☴六四
四時一寸前に起床。昨日の南アルプス市散策はトラブルはなかったが、正直がっかりした。むしろ、その後でトラブル的なことが起こって善い一日にはならなかった。
さて今日もわが家の猫ちゃん占い師マロンちゃんが卦を担当し、みかんちゃんが爻を担当してご主人さま（わたし）の運勢を占筮したところ水風井☵☴六四が出た。
猫ちゃん占い師はご主人さま（わたし）の一日を次のように占断した。
マロンちゃんが卦辞・彖辞を解釈して次のように占断した。
○井(せい)は邑(ゆう)を改むれども井(せい)を改めず。喪(うしな)ふ无(な)く得る无(な)し。往(おう)來(らい)井(せい)を井(せい)とす。汔(ほとん)ど至らんとして、亦(また)、未(いま)だ井(せい)に繘(つるべなわ)せず、其(その)瓶(つるべ)を羸(やぶ)るは、凶なり。
遷(せん)都(と)で村人や村落が移転しても井戸は残る。その井戸から水を汲み出しても尽きることはなく、水を汲み出さずに放っておいても溢れることがない。往来する人々は井戸を井戸として用いて、その恩(おん)澤(たく)に与(あずか)ることができる。けれども、井戸の中の水面の近くまで釣(つる)瓶(べ)が達していても、まだ釣瓶が水面にまでに届いていかなかったり、又は最初から釣瓶がなかったり、或いは釣瓶が壊れていれば、井戸から水を汲み上げることができない。井戸は何の役にも立たない無用の長物となり、井戸本来の役割を果たせない。
マロンだニャン。
今日のご主人さまの予定は午前中オンライン易経講座の動画撮影、午後は山梨文化学園の易経講座だニャン。「井戸から水を汲み出しても尽きることはなく、水を汲み出さずに放っておいても溢れることがない」とあるから、尽きることがない易経という名の井戸から水を汲み出して受講者に伝授することが大切だニャン。
みかんちゃんが爻辞を解釈して次のように占断した。
○六四。井(せい)甃(いしだたみ)す。咎无し。
貴方は柔順な大臣（側近）だが、残念ながら井戸水を汲み上げて人や物を養う（賢臣を抜擢任用する）能力がない。そこで井戸の壁に煉瓦や石畳を貼り井戸の水を漏らさないように（組織の制度や人事管理を）整備する。貴方は井戸から清水を汲み上げて人や物を養う（賢臣を抜擢任用する）ことはできないが、井戸の壁を整備して井戸の機能を保全する（組織の制度や人事管理を整備する）から、誰からも咎められない。
みかんだニャン。
「貴方は井戸から清水を汲み上げて人や物を養う（賢臣を抜擢任用する）ことはできないが、井戸の壁を整備して井戸の機能を保全する（組織の制度や人事管理を整備する）から、誰からも咎められない」とあるから、易経という名の井戸から水を汲み出して受講者に伝授することはできなくても、どのような解説書を読めば易経を学ぶ環境が整うかを受講者に伝えることが求められるニャン。
