・三月二十日木曜日 二十三.山地剝☶☷上九
三時四十分に起床。昨日はゆったり過ごしたので「鼎の中に溜まっている穢(きたな)いもの(組織・社会変革前の残滓)を除き去る」ことができたかどうか甚だ疑問である。さて今日もわが家の猫ちゃん占い師マロンちゃんが卦を担当し、みかんちゃんが爻を担当してご主人さま(わたし)の運勢を占筮したところ山地剝☶☷上九が出た。
猫ちゃん占い師はご主人さま(わたし)の一日を次のように占断した。
マロンちゃんが卦辞・彖辞を解釈して次のように占断した。
○剝(はく)は往(ゆ)く攸(ところ)有るに利(よろ)しからず。
剝は陰気が増長して盛んになり陽気を押し出す(一陽五陰の)時。下から漸次に長じてきた陰氣が浸食する力に山が剝ぎ落とされて平地になる(下流階級と中流階級、上流階級の一部が腐敗・堕落してしまう)ように、君子(陽爻)が小人(陰爻)に(一陽五陰にまで)追い詰められてしまった。人事に当て嵌めた場合、このような陰陽消長の流れの中で、君子(一部の上流階級の人・一部の人格者・神仏に仕える一部の人)は積極的に行動してはならない(行動すればあっという間に追い詰められてしまう)。
陰氣が浸食する時勢に順い止(とど)まって、様子を窺(うかが)うべきである。
今日のご主人さまは衰運だニャン。今日は祝日で何も予定が入っていないので「積極的に行動してはならない(行動すればあっという間に追い詰められてしまう)」ということだニャン。
みかんちゃんが爻辞を解釈して次のように占断した。
○上九。碩(せき)果(か)食われず。君子は輿(くるま)を得、小人は廬(ろ)を剝(はく)す。
上九の君子(上流階級の一部の人々・一部の人格者・神仏)は一陽(君子)が五陰(小人)の上に在るから大きな果物に喩(たと)えることができる。衆陰がこれを食べようとするが、超然と山頂に隠居している上九の君子(上流階級の一部の人々・一部の人格者・神仏に仕える一部の人)は、小人(凡庸な人々)の姦(かん)謀(ぼう)の及ぶところではない。如(い)何(か)に世が乱れ、小人が蔓延(はびこ)っても、正義の種は亡びることなく、何時かはまた勢いを得るのが天理である。
乱が極まれば民は泰平を願うので、上九の君子は民に崇(あが)められ、大きな車の上に載せられる。君子は小人を覆(おお)い庇(かば)う屋根のような存在だから、小人が君子を剝(はく)落(らく)すればさらに世は乱れ、小人も安(あん)閑(かん)としていられなくなる。
ご主人さまは君子とは言い難いが「如(い)何(か)に世が乱れ、小人が蔓延(はびこ)っても、正義の種は亡びることなく、何時かはまた勢いを得る」ので、泰然として一日を過ごすことが望ましいニャン。
