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ネコちゃん占い師の占筮日記78

・三月十九日水曜日 五十.火風鼎☲☴初六
 三時一寸前に起床。昨日は無理せずマイペースで過ごしたので、ふくらはぎの痛みも和らぎ、また古事記のオンライン研修も無事に終えることができた。さて今日もわが家の猫ちゃん占い師マロンちゃんが卦を担当し、みかんちゃんが爻を担当してご主人さま(わたし)の運勢を占筮したところ火風鼎☲☴初六が出た。
 猫ちゃん占い師はご主人さま(わたし)の一日を次のように占断した。
 マロンちゃんが卦辞・彖辞を解釈して次のように占断した。
○鼎(てい)は元(げん)吉(きつ)、亨(とおる)る。
 鼎(かなえ)(食物を煮炊きする器。上爻を鉉(つる)、五爻を耳、四三二爻を器、初爻を足とする)に食物を入れて煮炊きすれば、食物の性質は刷新して素晴らしい料理になるように、変革後の組織や社会の制度を刷新して(革を引き継ぎ)、より善い組織や社会の制度を構築するのが鼎の時である。
 文明(上卦離)的な六五(トップ)と巽順(下卦巽)な賢い部下九二が力を合わせて、鼎で新しい料理を煮炊きするように、君臣(上司と部下が)協力して、組織や社会の制度を刷新し、より善い組織や社会の制度を構築する。
 マロンだニャン。
 ご主人さまはふくらはぎを痛めて奥方さまに多大なる迷惑をかけているニャン。不安定な生活を安定させる責任があると思うニャン。「君臣(上司と部下が)協力して、組織や社会の制度を刷新し、より善い組織や社会の制度を構築する」ことが望ましいニャン。
 みかんちゃんが爻辞を解釈して次のように占断した。
○初六。鼎(かなえ)、趾(あし)を顚(さかさま)にす。否(あしき)を出(いだ)すに利し。妾(しよう)を得て其(その)子を以てす。咎(とが)无(な)し。
 貴方は社会制度を刷新する鼎の時の最下(一番下)に居て鼎の脚をひっくり返そうとしている。正しい姿勢ではないが、鼎の中に溜まっている穢いもの(組織・社会変革前の残滓)を除き去るには都合がよい。変革の後、乱れた秩序を鼎の中に溜まっている穢いものに例えた。変革の後で新しい秩序を整えるには、乱れた秩序を一掃することが必要なのである。
 貴方は賤しい身分(鼎の最下)なので、九四の大臣(側近)の正妻にはなれないが、妾になって子供を産み、九四に跡取りが出来たという手柄を立てる(初六は最下なので、まだ表には出ないが積極的に活動して手柄を立てる)のである。鼎の中に溜まっている穢(きたな)いもの(組織・社会変革前の残滓)を除き去るという、旧来の人々(変革による大きな変化を受け容れられない人々)から嫌われる役割を担っており、積極的に活動して手柄を立てるので、誰からも咎められない。
 みかんだニャン。
 ご主人さまは奥方さまに多大なる迷惑をかけているので「鼎の中に溜まっている穢(きたな)いもの(組織・社会変革前の残滓)を除き去る」ことが求められるニャン。