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易占徒然日記 108

・九月二十七日金曜日
 四時半に起床した。早速YouTubeに易経の動画をFacebookに昨日の日記をアップ、今日一日の運勢を占筮したところ雷山小過☳☶三爻が出た。
 卦辞・彖辞を解釈すると次のようになる。
○小過は亨る。貞しきに利し。小事に可なり。大事に可ならず。飛鳥、之が音を遺す。上るに宜しからず、下るに宜し。大吉。
▼小過は小(陰)が少し過ぎる(小さいものが過ぎる、小さいことが過ぎる、少しく過ぎる、以上「公田連太郎述 易経講話四」)ことが妥当である場合には、物事がうまく進んで行く時である。小(陰)が少し過ぎることは、本来善いことではないので、自らの過ぎたる所を知って程よい所に戻り、正しい道(道德)を固く守ることが求められるのである。小過の時は、小(陰)が小さく行き過ぎることなら許されることがあるが大きく行き過ぎることは許されない。また、小さな事なら成し遂げられるが、大きな事は成し遂げられないのである。小過は大きな坎☵(大卦坎)の形をしている。それは、飛ぶ鳥の形(真ん中の陽爻が身体、上下の陰爻が翼)である。鳴き声が耳に残る所までは行ってもよいが、鳴き声が聞こえなくなる所まで行き過ぎてはならない(ほどほどのところまで易経を普及させようと思うのは良いが、それ以上普及させようとするのは無理なことである)。どこまでも高く飛翔しようなどと図に乗ってはいけないのである。ほどほどの所で下に降りてくることが肝要である。上を目指して傲岸不遜になってはならない。下に謙って、謙遜謙譲して控え目にすべきである(易経の普及啓蒙活動は謙虚にするべきだ)。以上のようであれば、大きな幸運を招き寄せる(易経をほどほどのところまで普及させることができる)。
 爻辞を解釈すると次のようになる。
○九三。過ぎず、之を防ぐ。從って或は之を戕はば、凶。
▼九三は下卦艮(止まる)の主爻として下卦の極点に居る。上卦震(動く)の主爻である九四と共に、上下を四つの陰爻で塞がれているため、力を発揮することができない。本来は九三と応じる関係にある上六だが、「上るに宜しからず、下るに宜し(卦辞・彖辞)」時にあって、傲岸不遜な上六と親しんで自分も傲岸不遜にならないように防がなければならない。うっかり傲岸不遜な上六に従えば、自分が討ち滅ぼされるような禍を招き寄せる(易経を普及させることに思い上がってはならない)。
 さて今日は午前中「みんなの易経」を執筆。十三時前に家を出て山梨文化学園に向かう。十三時半から十五時半まで易経講座体験教室。