震☳の占断
震☳ 上卦が震の六十四卦 卦の占断キーワード
十六．雷地豫
四爻 ○大いに得る有り。疑(うたが)う勿(なか)れ。朋(とも)盍(あ)い簪(あつ)まる。
五爻 △貞(てい)にして疾(や)む。恆(つね)にして死せず。
上爻 △冥(めい)豫(よ)す。成(な)れども渝(かわ)る有れば、咎(とが)无し。
三二．雷風恒
四爻 △田(かり)に禽(えもの)无(な)し。
五爻 △婦人は吉。夫子は凶。
上爻 ×恆(つね)を振(ふる)う。凶。
三四．雷天大壮
四爻 ○貞(てい)にして吉(きつ)、悔(くい)亡(ほろ)ぶ。
五爻 ○羊(ひつじ)を易(さかい)に喪(うしな)う。悔(くい)无(な)し。
上爻 △利(よろ)しき攸(ところ)无(な)し。艱(なや)めば則(すなわ)ち吉。
四十．雷水解
四爻 △而(なんじ)の拇(ぼ)を解(と)けとは、未(いま)だ位(くらい)に當らざれば也。
五爻 ○君子維(こ)れ解(と)く有り。吉。小人に孚(まこと)有り。
上爻 ○之(これ)を獲(え)て利(よろ)しからざる无(な)し。
五一．震為雷
四爻 △震(しん)遂(つい)に泥(なず)むとは、未だ光(おおい)ならざる也(なり)。
五爻 △往くも來(きた)るも厲し。億(おもんばか)りて事有るを喪(うしな)ふ无(な)し。
上爻 ○凶なりと雖(いえど)も咎(とが)无(な)し、鄰(となり)を畏(おそ)れて戒(いまし)むる也(なり)。
五四．雷澤帰妹
四爻 △妹を歸(とつ)がするに期(き)を愆(す)ぐ。歸(とつ)ぐを遲(ま)つこと時有り。
五爻 ○月、望に幾(ちか)し。吉。
上爻 ×士、羊を刲(さ)きて血无(な)し。利しき攸(ところ)无(な)し。
五五．雷火豊
四爻 ○日(ひ)の中(ちゆう)するに斗(と)を見る。其(その)夷(い)主(しゆ)に遇へば、吉。
五爻 ○六五の吉は、慶(よろこび)有る也。
上爻 ×闃(げき)として其れ人(ひと)无(な)し。三歳まで覿(み)ず。凶。
六二．雷山小過
四爻 △往けば厲し。必ず戒めよ。用ふる勿れ。永く貞なれ。
五爻 △密雲、雨ふらずとは、已(はなはだ)だ上(のぼ)れば也。
上爻 ×飛(ひ)鳥(ちよう)、之に離(かか)る。凶。是(これ)を災(さい)眚(せい)と謂(い)ふ。
上卦が震の六十四卦に関する上卦震の占断の吉凶悔吝を分析すると、次のようになる。
雷地豫の上卦震○△△、雷風恒の上卦震△△×、雷天大壮の上卦震○○△、雷水解の上卦震△○○、震為雷の上卦震△△○、雷澤帰妹の上卦震△○×、雷火豊の上卦震○○×、雷山小過の上卦震△△×となる。
○△×を集計すると、○が九（三七・五％）、△が十一（四五・八％）、×が四（十六・六％）となる。