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八卦の研究 三十二

坤☷ 下卦が坤の六十四卦 卦の占断キーワード

初爻 吉運の占断は少ない
 ☷☷ △霜を履(ふ)みて堅(けん)氷(ぴよう)とは、陰の始めて凝(こ)る也。
 ☵☷ ○它(た)の吉有る也。
 ☰☷ △貞(てい)なれば吉(きつ)にして亨(とお)る。
 ☳☷ ×鳴(めい)豫(よ)す。凶。
 ☴☷ △小(しよう)人(じん)は咎(とが)无し。君子は吝(りん)。
 ☶☷ ×貞を蔑(ほろ)ぼす。凶。
 ☲☷ ○貞(てい)にして吉。孚(まこと)とする罔(な)し。裕(ゆたか)なれば咎(とが)无(な)し。
 ☱☷ △恤(うれ)ふる勿れ。往きて咎无し。

二爻 吉運の占断が多い
 ☷☷ ○習(なら)わざれども、利(よろ)しからざる无(な)し。
 ☵☷ ○之(これ)に比すること内(うち)よりす。貞にして吉。
 ☰☷ △小人は吉。大(たい)人(じん)は否(ふさ)がりて亨る。
 ☳☷ ○石(いし)に介(かい)す。日を終えず。貞(てい)にして吉(きつ)。
 ☴☷ △闚(き)觀(かん)す。女(じよ)の貞(てい)に利(よろ)し。
 ☶☷ ×貞を蔑(ほろ)ぼす。凶。
 ☲☷ ○貞(てい)にして吉。玆(こ)の介(かい)福(ふく)を其(そ)の王(おう)母(ぼ)に受(う)く。
 ☱☷ ○引かるれば吉。咎无し。孚あり、禴(やく)を用ふるに利し。

三爻 吉運の占断は皆無である
 ☷☷ △章(あや)を含みて貞(てい)にす可(べ)し。
 ☵☷ ×之に比する、人に匪(あら)ず、亦(また)傷(いた)ましからず乎(や)。
 ☰☷ △羞を包むとは、位當らざれば也。
 ☳☷ △悔(く)ゆること遅ければ悔(くい)有り。
 ☴☷ △我が生を觀(み)て進退すとは、未(いま)だ道を失わざる也。
 ☶☷ △咎(とが)无(な)しとは、上下を失えば也。
 ☲☷ △衆(しゆう)允(まこと)とす。悔(くい)亡(ほろ)ぶ。
 ☱☷ △利(よろ)しき攸(ところ)无(な)し。往(ゆ)けば咎无し。小(すこ)しく吝(りん)。

 下卦が坤の六十四卦に関する下卦坤の爻の占断の吉凶悔吝を集計すると、初爻は○と×が各二(各二五%)、△が四(五〇%)となる。二爻は○が五(六二・五%)、△が二(二五%)、×が一(十二・五%)となる。三爻は△が七(八七・五%)、×が一(十二・五%)となる。