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易経六十四卦と本書(時の物語)の関係 8

二十二.外面を飾る時        百十頁     山火賁 ☶☲
二十三.人事を尽くして天命を待つ時 百十五頁    山地剝 ☶☷
二十四.一陽来復する時       百二十頁    地雷復 ☷☳

二十二山火賁 ☶ ☲ 艮上離下  外面を飾る時 百十頁
 山火賁は上卦艮☶の山を、下卦離☲の火が照らして飾り立てている。ライトアップして見栄(みば)えをよくしている時である。一見、立派に見えるが飾り立てているのだから中身は充実していない。中身が充実していないから、大事業は成し遂げられない。
 飾り立てることが悪いのではない。中身が素晴らしくても外見がみすぼらしければ誰にも相手にされない。中身と外見がバランスしている状態が理想である。飾り立てることはほどほどにして、中身に目を向けることの大切さを教えてくれる物語である。

二十三山地剝 ☶ ☷ 艮上坤下  人事を尽くして天命を待つ時 百十五頁
 山地剝は陰陽消長卦の循環の中にある大衰運の時。下限の坤為地☷☷の一歩手前に位置している。だが、一陽五陰であるから一陽上九の五陰に対する影響力は弱くない。一陽を剝ぎ落とそうと束になって迫ってくる五陰の勢いを、上卦艮☶の山のようにどっしりと構えてくい止める。
 陰陽消長卦では、「山地剝☶☷→坤為地☷☷→地雷復☷☳」と進んで行くが、下限の坤為地に至っても陰が消滅したわけではない。陰の裏側に隠れているのである。そして、坤為地の時が終われば一陽が表に現れ地雷復となって衰運は終わり、盛運に移行する。下卦坤☷を小人(陰)と見立て、上卦艮☶を君子(陽)と見立てると、山地剝は小人(陰)の立場の物語。君子(陽)の立場の物語は、綜卦の地雷復☷☳となる。

二十四地雷復 ☷ ☳ 坤上震下  一陽来復する時 百二十頁
 地雷復☷☳は山地剝☶☷がひっくり返った綜卦で、陰陽消長卦の流れでは衰運の下限・坤為地☷☷の次に位置している。盛運の頂点・乾為天☰☰から天風姤☰☴に転じて始まった衰運の流れが坤為地☷☷で終わり、一陽来復して地雷復☷☳となった。
 季節では十二月の下旬から一月の下旬、植物の成長過程に例えられる十二支では「子(ね)(万物に生命が宿り、再び生命が活動を始める状態)」二十四節気では「冬至(夏至から弱まってきた太陽の力が最も弱まると同時に再び強くなっていく時)」と「小寒(太陽の力は冬至を経て再び強くなっていくが、気候は更に厳しくなり一年で最も寒い時季に入った時)」に中る。