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はじめての易経 17.澤雷随

十七澤雷随 ☱ ☳ 兌上震下

 互卦    五三風山漸 ☴☶
 綜卦・錯卦 十八山風蠱 ☶☴

 雷地豫は春の雷に例えられたが、澤☱の下に雷☳が潜んでいる澤雷随は秋の雷に例えられる。春夏秋冬の順で整理すると雷に例えられる卦は次の四つである。
 春の雷 雷地豫☳☷(大地に出てきて轟き渡る)
 夏の雷 雷天大壮☳☰(天の上で激しく轟き渡る)
 秋の雷 澤雷随☱☳(活発な活動を止め湖の下に潜んで休む)
 冬の雷 地雷復☷☳(大地の下に潜んで春を待つ)
 澤雷随は随う時である。本来は随うべき相手でなくても今は随うべき相手に随う時である。それは卦象に表れている。すなわち、上卦☱は人間家族に例えれば「少女(女の末っ子)」である。下卦☳は「長男」である。普通は「長男」が上に居て、「少女」は下に居るべきなのに逆転している。本来なら「少女」が「長男」に随うべきなのに、今は「長男」が「少女」に随うべき時だから、「少女」の下に「長男」が居るのである。
 それゆえ、彖伝に「隨は剛(ごう)来(きた)りて柔(じゆう)に下(くだ)り、動きて説(よろこ)ぶは隨なり。/隨は下卦震(剛)が上卦兌(柔)の下に在(あ)る。剛(長男)が柔(少女)に随って動けば、柔(少女)は悦んで剛(長男)に従う。これが隨の時である。」とある。
 澤雷随はその時々に随うべき相手に随いなさいと教えている。易経の時には三つの概念がある。一つは時間軸の時、一つは空間軸の時、一つは社会軸の時である。物事の進捗状況の中で誰に随うべきか(時間軸)、横に広がる人間関係の中で誰に随うべきか(空間軸)、社会や組織の地位の中でどの地位の人に随うべきか(社会軸)を考えるのである。

 以上が澤雷随の概要である。
 ここから先は原文(漢文と書き下し文)を示した上で、初心者でも理解できるように意訳していく。(太字を読めば理解できる。)