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人生に役立つ易経 風火家人

象曰、風自火出家人。君子以言有物、而行有恆。
○象に曰く、風(かぜ)、火より出(い)づるは家人なり。君子以(もつ)て言(げん)物(もの)有(あ)り、而(しか)して行(おこない)恆(つね)有(あ)り。
 風(外・上)は火(内・下)から起こる。台所でコンロ(内・下)に火を付けるから熱風が鍋(外・上)に伝わり水が沸騰して調理することができる。治国平天下(外・上)は齊家(内・下)に由(よ)るのが家人の形である。
 君子(立派な人)はこの(あらゆる事が内・下から外・上に及んでいく)形に見習って、まずは自ら(内・下)を修める(修身)べく言葉は至(し)誠(せい)を貫き、行いは久しく恆(つね)を守って、社会(外・上)に善き影響を及ぼすこと(斉家・治国・平天下)を志すのである。

 ここまでが、原文(漢文と書き下し文)と意訳で見た、風火家人の「大きな物語」である。

 ここからは「小さな物語」となる。「小さな物語」は六つある。一つひとつを原文(漢文と書き下し文)を示した上で、初心者が理解できるように意訳していく。

初九 ☴☲  之卦 五三風山漸☴☶

初九。閑有家。悔亡。
○初九。有(ゆう)家(か)を閑(ふせ)ぐ。悔(くい)亡(ほろ)ぶ。
 貴方は剛健正位で明德(下卦離)を具えて、家(家庭や自治会・学校・職場など身近な組織から市町村・都道府県・国家に至る組織)を治める時の最初の段階に居る。家(家庭や自治会・学校・職場など身近な組織から市町村・都道府県・国家に至る組織)を治める最初の段階に中(あた)り邪(じや)を閑(ふせ)ぐ(言行共に誠を貫く)ことから始めるのである。それゆえ後悔するような過失は起こさない。
象曰、閑有家、志未變也。
○象に曰く、有(ゆう)家(か)を閑(ふせ)ぐとは、志未(いま)だ變(へん)ぜざる也(なり)。
 邪を閑ぐ(言行共に誠を貫く)ことから始めるのは、家(家庭や自治会・学校・職場など身近な組織から市町村・都道府県・国家に至る組織)の人々の志がまだ正しさを保っている(悪い方向には向かっていない)からである。以下省略。