令和四年三月吉日、コイン占い(易経・易占い)入門(初心者からベテランまで対応)という電子書籍とペーパーバック(紙の書籍)をAmazonで出版しました。
その内容を抜粋してHPで紹介していきます。
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三五 火(か)地(ち)晋(しん) |・| ・・・ 晴天に隠れる曲者
サンゴー(三五)「火(か)地(ち)晋(しん)」 互卦 三九水山蹇
※太陽が地上に昇り(雲一つない晴天のイメージ)明智・明徳で大地を照らす時。
運氣良好の盛運の時。天下泰平の時である。公に報じる事業は成功する。
聡明(明智・明徳)なトップ⑤に柔順に従えば、万物は生成発展する。
賢人に従えば上昇する兆しが見えてくる時である。
上の人から可愛がられる時である。あなたが上司なら明智で事を進めるべきである。
人に寄り添って事を為せば志が実現する。
裏切り者④が潜んでいるので注意せよ。
君子は邪心に覆われた心を磨いて、本来の清明心(明智・明徳)を明らかにする。
〇運氣良好、文明は繁栄し、明德と明智を具えた賢人が統治する幸福な社会が到来する。国家においては、功労を立てる人物が現れ、国益につながる事業を推進する。政府からご褒美を賜る。「康(こう)侯(こう)用(もつ)て馬を錫(たてまつ)ること藩(はん)庶(しよ)なり。晝(ちゆう)日(じつ)に三(み)たび接す。明德の君主の下、諸(しよ)侯(こう)が柔順に國を治め、君主が馬を諸侯に賜る(諸侯が馬を君主に献上する)。一日三回も礼(らい)拝(はい)するほど、國は治まり天下は平(たい)らかになる」とは、このことである。
○進み上り行く時である。 ○外は華やかだが、内側は虚心で謙虚な時である。
○自分は柔弱だが、相手は明德と明智を具えている。
○柔順に文明の賢人に従えば、上昇する兆しが見えてくる。
○上の人から可愛がられる時である。
○人に寄り添って事を為せば志が実現する時である。
○上司は明智で観察して、事業を前に進める。部下は事業を請け負ってどんどん発展させ、上司からお褒めの言葉を賜る。
○売買は早い方がよい。遅れると損失を出す。 ○物価は上がる。
三六 地(ち)火(か)明(めい)夷(い) ・・・ |・| 暗黒時代(異常事態)
寒(三六)い真夜中「地(ち)火(か)明(めい)夷(い)」 互卦 四十雷水解
※暗君が支配する暗黒の時(異常事態)である。君子は明徳を包み隠して愚人を装う。
時の流れに身を任せることなく、逆らうこともなく、正しい道を守る。
君子は明徳を包み隠して愚人のように振るまいながら人々を教化する。
太陽が沈んで暗君⑥が支配する暗黒の時代が到来した。これは異常事態である。
このような時代は知恵がある人物と見なされると抑圧される。
ちょっとした言動や立ち居振る舞いを慎み、賢人であることを隠し、不測の災難を招き寄せないようにすべきである。
無知・無能を装い愚昧に徹すれば不測の災難から回避できる。時の流れに身を任せることなく、逆らうこともなく、さらりさらりと生きていくことが求められる。
何かに迷い、惑わされる時。あなたが君子ならば清明心(明智・明徳)を包み隠して、愚人のように振る舞いながら、さりげなく世の人々を教え導くべきである。
〇内側に文明の智恵を具えていても、これを隠して愚昧であるように装わないと危ない時である。智恵がある人物と見なされると権力者に抑圧されて、不測の災難を招き寄せる。大きな事は成し遂げられないのは無論のこと、日頃のちょっとした言動や立ち居振る舞いを慎んで、不測の災難を招き寄せないように注意すべきである。
○眩(くら)まされる~暗黒の世界に陥る~時である。
○何事かに、迷い、惑わされる時である。
○無知・無能を装い、愚昧に徹すれば、不測の災難から回避できる。
○火事など火に関する災難に遭遇する。
○盗難などの災難に遭遇する時。
○何事も逼迫・閉塞する暗黒時代。
○不測の災難に遭遇する時。
○才能がある人は、才能があるために失敗する。世渡り上手な人は、私欲と小賢しい智恵によって身を滅ぼす。
○常に慎みの心を大切にして、不測の災難を回避すべき時である。
○物価は最初は上がるが、最後には下がる。