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易経 繋辞下伝を読み解く 第九章 二

二與四。同功而異位。其善不同。二多譽。四多懼。近也。柔之爲道。不利遠者。其要无咎。其用柔中也。
○二と四とは功を同じくして位を異にする。其の善、同じからず。二は譽れ多く、四は懼れ多い。近ければ也。柔の道、遠きに利しからざる者なり。其の要、咎无きは、其の柔中を用いれば也。
 六段階から成る物語の二段階目と四段階目は共に偶数であることから「陰の位」に在って柔順という同じ性質を持っているが、その善いところは異なっている。
 二段階目の物語は、積極果敢な内容(譽)となっていることが多く、四段階目の物語は、懼れ慎む内容(懼)となっていることが多い。(二段階目のは君位である五段階目と等しい位置にあることから相互補完関係であるのに対して、)四段階目は君位である五段階目のすぐ近くに居ることから君主を懼れ慎むという物語になることが多いのである。
 「陰の位」すなわち「柔順の道」というのは、本来は柔弱なところがあるので、その力を遠くまで及ぼすことができない。それなのに、四段階目よりも五段階目から離れている二段階目が五段階目と相互補完関係になるのは、二段階目は一段階目から三段階目から成る小成の卦(乾兌離震巽坎艮坤の八卦)の真ん中に位置しており、柔にして中庸の德(その時々に適切に対処できる性質)を具えているからである。

三與五。同功而異位。三多凶。五多功。貴賤之等也。其柔危。其剛勝邪。
○三と五とは功を同じくして位を異にする。三は凶多く、五は功多きは、貴賤の等なり。其の柔なるは危うく、其の剛なるは勝(た)えんか。
 六段階から成る物語の三段階目と五段階目は共に奇数であることから「陽の位」に在って剛健という同じ性質を持っているが、位置が異なっているので、その能力は異なっている。
 三段階目はやり過ぎて失敗する物語になっていることが多く、五段階目はその時々に適切に対処して成功することが多い。三段階目は家臣の地位(現場の長)であるのに対して、五段階目は君位(組織の長)であることが影響しているものと思われる。
 三段階目も五段階目も「陽の位」であるから、柔弱な性質の陰爻がその位に在る時には、危ういことが多く、剛健な性質の陽爻がその位に在る時には、その重要な任務に堪えることができる場合が多い。