愚(ぐ)者(しや)は遠き慮(おもんぱか)り無し
必ず近き憂(うれ)い有るべし
管(くだ)を用いて天を窺(うかが)う如く
針を用いて地を指すに似たり
愚かな人は百年先のことなど考えない(愚者は遠き慮り無し)。先のことを考えない人は近い将来問題が起こっても対応できない(必ず近き憂い有るべし)。物事を広く見通すことができない人は細い管で天を覗いているようなものだから、見えるのは広大な天のごく一部でしかない(管を用いて天を窺う如く)。針を大地に刺しても広大な大地のことは何も分からないのと同じである(針を用いて地を指すに似たり)。
論語に曰く「遠き慮(おもんぱか)り無ければ必ず近き憂いあり」と。国家百年の計をもたない日本が行き詰まって困窮しているのも宜(むべ)なるかな(もっともなことだ)。
