五十八.兌為澤 ☱ ☱ みんなが調和し悦び笑い合う時
□兌(だ)は亨る。貞しきに利し。
上も下も、我も人も悦ぶ時。悦べば羽目を外してやがて乱れる。邪心があってはならない。
◎象に曰く、麗(れい)澤(たく)は兌なり。君子以て朋(ほう)友(ゆう)講(こう)習(しゆう)す。
☆同志(朋友)を集めて共に学んで実践し、善き習慣を身に付けて人格を磨くが宜しい。
○初九。和(やわら)ぎて兌(よろこ)ぶ。吉。
☆邪心がないので悦び悦ばせる時の道を外れない。交わる人全て悦ばせるので吉運を招く。
○九二。孚(まこと)ありて兌(よろこ)ぶ。吉。悔(くい)亡ぶ。
☆誠実である。悦び悦ばせる道を真っ直ぐに歩むので上司に評価されて吉運を招き寄せる。
○六三。來(きた)りて兌(よろこ)ぶ。凶。
☆卑屈な気持ちで人に媚(こ)び諂(へつら)い人を騙(だま)して利益を得ようとするが相手にされない。凶運
易経は本当に面白い。しかし、「易経は難しい」という印象で読まない人が多い。
そこで、毎日持ち歩いていつでも読める易経入門書を書くことにした。易経の原型は今から四~五千年前に古代支那の伏羲(ふつき)が考案したと伝わる「八卦(はつか)」と「六(ろく)十(じゆう)四(し)卦(か)」である。陰陽の概念を根幹に生み出された八卦が重なって出来た六十四卦の物語(宇宙空間におけるありとあらゆる現象を説明する時の物語)が易経の本質であり魅力である。
本書は「これ以上簡単にできない易経入門」の現代語訳を大幅に見直し、誰もが易経(易占い)を好きになるように工夫して書いた。一人でも多くの人に読んでほしい。
日本の教え研究家 白倉信司
