三十八.火澤睽 ☲ ☱ 六十四卦中最も人間関係悪い時
□睽(けい)は、小(しよう)事(じ)は吉(きつ)。
睽はお互いの意志が正反対を向いているので、和合することなく背中を向けて反目する時。
◎象に曰く、上は火、下は澤(さわ)なるは睽(けい)なり。君子以(もつ)て同じくして異なる。
☆価値観やイデオロギーの違いによって予想もしなかった事変を起こす。慎むべきである。
○初九。悔(くい)亡ぶ。馬を喪(うしな)う。逐(お)ふ勿(なか)れ。自(おのずか)ら復(かえ)る。惡(あく)人(にん)を見れば咎(とが)无(な)し。
☆悪人を追いかけてはならない。悪人が悔い改めてやって来たら寛大に受け容れるべし。
○九二。主(しゆ)に巷(ちまた)に遇(あ)う。咎无し。
☆一時的に事業の遂行を邪魔する人がいて先輩や上司との関係が疎遠となるが解決する。
○六三。輿(くるま)の曳(ひ)かるるを見るに其(そ)の牛(うし)は掣(せい)、其の人は天(てん)且(か)つ劓(ぎ)。初め无(な)くして終り有り。
☆相手を極悪非道人と勘違いして遠ざけるが一時的な誤解が原因なのでやがて解決する。
易経は本当に面白い。しかし、「易経は難しい」という印象で読まない人が多い。
そこで、毎日持ち歩いていつでも読める易経入門書を書くことにした。易経の原型は今から四~五千年前に古代支那の伏羲(ふつき)が考案したと伝わる「八卦(はつか)」と「六(ろく)十(じゆう)四(し)卦(か)」である。陰陽の概念を根幹に生み出された八卦が重なって出来た六十四卦の物語(宇宙空間におけるありとあらゆる現象を説明する時の物語)が易経の本質であり魅力である。
本書は「これ以上簡単にできない易経入門」の現代語訳を大幅に見直し、誰もが易経(易占い)を好きになるように工夫して書いた。一人でも多くの人に読んでほしい。
日本の教え研究家 白倉信司
