目次
十一月十六日 日曜日 六十.水澤節☵☱九二
五時半起床と大寝坊。
今日もマロンちゃんとみかんちゃんとわたしが政治について占筮する。
マロンちゃんが卦辞・彖辞の解釈、みかんちゃんが大象伝と高島嘉右衛門の占断の解釈、わたしが爻辞と高島嘉右衛門の占断の解釈を担当する。
本日は「国会における参政党安藤議員と片山財務大臣のハイレベルな質疑応答を国民はどのように評価しているか」を占筮したところ水澤節☵☱九二が出た。
ネコちゃん占い師とわたしは次のように占断した。
マロンちゃんが卦辞・彖辞を解釈して次のように断じた。
○節は亨る。苦(く)節(せつ)は貞(てい)にす可(べ)からず。 節は澤(下卦兌)の上に水(上卦坎)が過不足なく満ちて、程よい節度(中庸に「喜怒哀楽の未だ発せざる之を中と謂う。発して皆な節に中る。之を和と謂う」とある。喜怒哀楽の感情の中で、その時々に適切に対処することが調和であり、その調和を「程よい節度」と云う)を保ちながら、険阻艱難(上卦坎)に悦んで順う(下卦兌)ことができる。それゆえ何事も順調に進む(節は亨る)。節度は程よい節度(喜怒哀楽の感情の中でその時々に適切に対処する)だから何事も順調に進むのである。程よい節度を超えた節度を苦節(喜怒哀楽の感情の中で過度に対処しようとする)と云うが、苦節は無理があるから、固く守り続けることはできない。
マロンだニャン。水澤節☵☱は「程よい節度を保つ時」。安藤議員と片山大臣が程よい節度を保ちながらハイレベルな質疑応答をしたということだニャン。卦辞・彖辞には「何事も順調に進む(節は亨る)」とあるから、多くの国民は評価したに違いないニャン。
みかんちゃんが大象伝と高島嘉右衛門の占断を解釈して次のように断じた。
○象に曰く、澤の上に水有るは節なり。君子以て數(すう)度(ど)を制し、德(とつ)行(こう)を議す。
澤(下卦兌)の上に水(上卦坎)が有り、澤の水が過不足なく満ちている。立派な人は貴賤上下の身分に応じて生活の規律を定め、貴賤上下の身分に相応(ふさわ)しい德行の基準(身分に応じた道德の水準)を推し量り、程よく節度を保つ(規律のある)社会を築く。☆天と人が道徳を合致するように、臣民は天子に忠実に順い節度を保つべき時。人々が交際・交流する際には義理と節度を保つべき時。(前略)「節」とは「程良い」と云うこと。節約し過ぎは駄目である。(前略)礼節を大切にする時。それゆえ民は節操を守るようになる。節度を保つことを宜しいとする時(苦節は宜しからず)。その状況の中で「程良い」節度を保つことが大切な時。
みかんだニャン。大象伝には「澤の水が過不足なく満ちている」とあるから、多くの国民は評価しているに違いないニャン。高島嘉右衛門の占断には「礼節を大切にする時」とあるから、国民は静かに評価しているということだニャン。
わたしが爻辞と高島嘉右衛門の占断を解釈して次のように断じた。
※第二段階の「小さな物語」家の敷地から外へ出ようとしない
○九二。門(もん)庭(てい)を出(い)でず。凶。
剛健にして時に適合する能力を具えている賢い部下の貴方は、九五(トップ)とは陽同士で相性が悪いので、家の中で悶(もん)々(もん)として敷地から外に出られない。貴方は本来は現場の中心的存在として、進み行くべきなのに、自分の家の敷地から一歩たりとも外ヘ出ていこうとしない。以上のようであるから、何をやっても災いを招き寄せる。
☆大事なことを決断して行うべき時。慎み過ぎて前に進まなければ、後で後悔するばかりで何も善いことはない。伸びるべき時に縮んだままで伸びなければ、凶運を招き寄せることを知っておくべきである。
水澤節☵☱九二は「家の敷地から外へ出ようとしない」だから、国民の評価は世論としては広がらないようだ。爻辞に「家の中で悶(もん)々(もん)として敷地から外に出られない」とあるのも同じことを意味している。高島嘉右衛門の占断には「慎み過ぎて前に進まなければ、後で後悔する」とあるので、もっと評価が広がり世論となることが望まれる。
