・九月十四日 日曜日 三十八.火澤睽☲☱初九
三時半時に起床。今日もマロンちゃんとみかんちゃんとわたしが政治について占筮する。マロンちゃんが卦辞・彖辞の解釈、みかんちゃんが大象伝と高島嘉右衛門の占断の解釈、わたしが爻辞と高島嘉右衛門の占断の解釈を担当する。
本日は「日本の政治に国民は何を求めているか5」を占筮したところ火澤睽☲☱初九が出た。
ネコちゃん占い師とわたしは次のように占断した。
マロンちゃんが卦辞・彖辞を解釈して次のように断じた。
○睽(けい)は、小(しよう)事(じ)は吉(きつ)。
睽はお互いに背(そむ)き合う時。上卦離(火)は上(じよう)進(しん)(火は上に向かう)して、下卦兌(沢)は下(か)進(しん)(沢の水は下に向かう)する。お互いの意志が正反対を向いているので、和合することなく背中を向けて反目する。以上のような時だから、大きな事業に取り組んではならない。しかし、明智明德(上卦離)を具えており、悦ぶ(下卦兌)卦德があるので、小さな事業なら為し遂げることができる。
マロンだニャン。火澤睽☲☱は「お互いに背き合う時」だニャン。政治家と国民の意識がすれ違ってお互い背き合っているニャン。下卦兌☱の国民は乾上がってしまった澤の水に水を注いでほしい(財政出動による経済効果)を求めているのに、上卦離☲の自公政権は慈雨を降らそうとしない(緊縮財政)ので、国民の不満は高まっているニャン。卦辞・彖辞の「お互いの意志が正反対を向いているので、和合することなく背中を向けて反目する」状態で二進も三進も行かないのが現状だニャン。
みかんちゃんが大象伝と高島嘉右衛門の占断を解釈して次のように断じた。
○象に曰く、上は火、下は澤(さわ)なるは睽(けい)なり。君子以(もつ)て同じくして異なる。
上卦離(火)は上(じよう)進(しん)、下卦兌(澤水)は下(か)進(しん)して、相背(そむ)き合う。人と同じくすべきところは同じくし、異を唱えるべきところは一人毅(き)然(ぜん)と異を唱える(或いは、辿り着くところ・到着点は同じであっても、そこに至るまでの方法は色々あることを踏まえて対応する)のである。
☆人との交際でお互いの価値観やイデオロギーの違いによって予想もしていなかった事変を起こす。非道い場合は親しい人々が憎しみ合って争うことになる。慎むべきである。
みかんだニャン。大象伝に「上卦離(火)は上(じよう)進(しん)、下卦兌(澤水)は下(か)進(しん)して、相背(そむ)き合う」とあるニャン。マロンちゃんが占断したように「政治家と国民の意識がすれ違ってお互い背き合っている」ニャン。よって、自公政権のままでは国民が求めている政治は実現できないニャン。衆議院選挙を経て政界再編することが必要だニャン。高島嘉右衛門の占断に「予想もしていなかった事変を起こす」とあるから政界再編によって国民が求めている政治が実現するかもしれないニャン。
わたしが爻辞と高島嘉右衛門の占断を解釈して次のように断じた。
※第一段階の「小さな物語」九四を拒まず寛大に受け入れる
○初九。悔(くい)亡ぶ。馬を喪(うしな)う。逐(お)ふ勿(なか)れ。自(おのずか)ら復(かえ)る。惡(あく)人(にん)を見れば咎(とが)无(な)し。
貴方は泰然と構えて軽々しく動かないので、最下に居ても後悔することはない。但し、悪人九四を追いかけてはならない。悪人九四はやがて己の言行を悔改めて、貴方のところへやって来る。貴方は九四を拒まず寛大に受け入れるので、咎められない(貴方には何の落ち度もない)のである。
☆昔から賢者が悪人から声をかけられ強く拒絶して災難を招き寄せたことが少なくない。慎むべきではある。
火澤睽☲☱初九は「九四を拒まず寛大に受け入れる」時である。九四は上卦ゆえ政治を指している。すなわち、国民は政治を寛大に受け容れることが求められることになる。爻辞には「悪人九四を追いかけてはならない。悪人九四はやがて己の言行を悔改めて、貴方のところへやって来る」とある。占題に当て嵌めて解釈すると「今の政治(自公政権)に期待してはならない。やがて、政治家は今の政治を悔い改めて、国民が求める政治体制に移行する」となる。来る衆議院選挙を経て国民が求める政治体制に移行することが期待できる。だが、高島嘉右衛門の占断に「賢者が悪人から声をかけられ強く拒絶して災難を招き寄せたことが少なくない」とある。解釈が難しいが要注意である。
