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易経(周易)を読み解く 百十一(雷天大壯 初二三)

2021年12月7日

初九 ‥‥― ―――(雷天大壯)之卦 三二雷風恆

初九。壯于趾。征凶。有孚。
○初九。趾(あし)に壯(さかん)なり。征(ゆ)けば凶。孚(まこと)有り。
 初九は正位(陽爻陽位)だが、大壮の時には剛に過ぎる。応比なく、最(さい)下(か)の卑(いや)しい身分(趾)でありながら、盛んに進もうとする。調子に乗ってやり過ぎる(傲(ごう)慢(まん)になったり強(ごう)引(いん)すぎたりする)と大失敗を招き寄せる大壮の時に、無闇に進めば必ず禍(わざわい)を受ける。
 初九に真心があったとしても、やり過ぎてはならないのである。
象曰、壯于趾、其孚窮也。
○象に曰く、趾(あし)に壯(さかん)なりとは、其(そ)の孚(まこと)窮(きゆう)する也(なり)。
 小象伝は次のように言っている。初九は卑(いや)しい身分にありながら、盛んに進もうとする。
 調子に乗ってやり過ぎる(傲(ごう)慢(まん)になったり強(ごう)引(いん)すぎたりする)と大失敗を招き寄せる大壮の時に、卑(いや)しい身分の初九が暴走すれば、真心があっても窮するしかないのである。

【以下、高島易断から占いとしての見立てを引用】
〇時機が至る前に進み行き、身体や名声を損なう時である。
○妄進して事を誤る時である。

以下省略。次の書籍をご覧ください。