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易経(周易)を読み解く 九九(離為火 初二三)

2021年12月5日

初九 ―‥― ―‥― (離為火) 之卦 五六火山旅

初九。履錯然。敬之无咎。
○初九。履(ふ)むこと錯(さく)然(ぜん)たり。之(これ)を敬(けい)すれば咎(とが)无(な)し。
 初九は前世(先代の御代)の初め、夜が明けようと(一つの文明が始まろうと)している時である。夜明け前なのでまだ暗く辺りの様子は判然としない。このような時は、進むことを控えて慎重に行動することが望ましい。
 初九は陽剛(陽爻陽位)なので進もうとする気持ちを抑えるべきである。比する六二を敬(うやま)って慎んで仕えれば、咎められるような過失は犯さない。
象曰、履錯之敬、以辟咎也。
○象に曰く、履(ふ)むこと錯(まじ)わるの敬(けい)は、以て咎(とが)を辟(さ)くる也(なり)。
 小象伝は次のように言っている。前世(先代の御代)の初め、夜が明けようとしている時。夜明け前なのでまだ暗く辺りの様子は判然としない。初九は進もうとする気持ちを抑え、比する六二を敬い慎(つつし)んで仕えるから、咎められるような過失は犯さないのである。

【以下、高島易断から占いとしての見立てを引用】
〇事を起こそうと、人に接するに場合は、その始めを慎み、終りを全うすべきである。親しい間でも、失礼があってはならない。 ○志が一定しないので、何をやっても長続きしない。

以下省略。次の書籍をご覧ください。