六四 ||・ ||・
之卦 四四天風姤
六四。悔亡。田獲三品。
○六四。悔(くい)亡ぶ。田(でん)にして三(さん)品(ぴん)を獲(う)。
六四の大臣(側近)は柔弱な性質で剛健な九三に乗じ、初六の部下とは不応なので本来は後悔するはずだが、上卦の最下で位正しく(陰爻陰位)、比する九五の天子(トップ)に側近として巽順(柔順)に従うので、後悔することはなくなる。例えば、狩りに出かけたら思いのほか獲物が沢山捕れてみんなで喜んでいるように、六四の功德は遍(あまね)く上下に行き渡るのである。
象曰、田獲三品、有功也。
○象に曰く、田(でん)にして三(さん)品(ぴん)を獲(う)とは、功(こう)有る也。
小象伝は次のように言っている。狩りに出かけたら思いのほか獲物が沢山捕れてみんなで喜んでいる。側近として九五の天子(トップ)に巽順(柔順)に従う六四だから成し得た功績である。
【以下、高島易断から占いとしての見立てを引用】
〇才能と力量は不足しているが、礼節が正しいので、上位の人(上司)を補佐して、大事業を成就する時。
○仕事における人間関係が良好である。円滑に仕事が進んで、功を上げられる盛運の時である。
○商人の場合は、大きな利益が獲得できる千載一遇(盛運)の時。
○資産家を捜し求めれば、大きな利益の分配を得られる可能性がある。
○上位者からの命令に従い滅私奉公すれば、大成功を治める。
○他人から好かれるので、信服される。
○陰的存在として陽的存在に従う時。行動すれば宜しい結果を招き寄せるが、従うべき相手を吟味することが前提条件である。
○遠回しに諫(いさ)める(諫められる)時である。
○神仏に祈るように修学・自得すべき時である。
以下省略。次の書籍をご覧ください。