山縣大弐著 柳子新論 川浦玄智訳注 現代語訳 その三十
この故(ゆえ)に都(と)下(か)の衣食を給する、日に鉅(きよ)萬(まん)を盡(つ)くし、金を餐(くら)い玉を薪(まき)にして、猶(なお)且(か)つ以(もつ)…
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この故(ゆえ)に都(と)下(か)の衣食を給する、日に鉅(きよ)萬(まん)を盡(つ)くし、金を餐(くら)い玉を薪(まき)にして、猶(なお)且(か)つ以(もつ)…
利を見て進み、害を見て退くは、衆人の情なり。即(すなわ)ち今の俗(ぞく)吏(り)、何を以(もつ)てか能(よ)く禁ぜん。且(か)つや大(たい)邑(ゆう)通(つ…
守業第十【この篇、国民はみなその土に安んじ世業を楽しむというのでなければならない。しかるに世を挙げて生産にかんけいのない虚業を営み、農民までが田畑をすてて都市…
仲(ちゆう)尼(じ)の言(げん)にいはく、これを道(みちび)くに德を以(もつ)てし、これを斉(せい)しうするに禮(れい)を以(もつ)てすれば、恥ありて且(か…
安民第九【この篇、当時幕(ばく)藩(はん)は農民にひどい税をかけたから農民は飢え死にしたり、故郷をすてて都市にのがれた。また重い刑罰を用いて農民を土地から放(…
叔(しゆく)世(せい)は則(すなわ)ち然(しか)らず。凡(およ)そ一才一藝(いちさいいちげい)に名ある者、幸(さいわ)ひにして一たび擢(たく)拔(ばつ)を蒙…
故(ゆえ)にその意を得るに當(あた)ってや、私智(しち)を逞(たくま)しうして以(もつ)て王公(おうこう)を欺(あざむ)き、利(り)欲(よく)を縦(もつぱ)…
勧士第八【この篇、俳優の類(たぐい)が寵(ちよう)用(よう)せられて士気おとろえたのを論じ、かくれた人材を挙げ用い才能を伸ばさせるようにしなければならないと説…
則(すなわ)ち陋(ろう)劣(れつ)庸(よう)惡(あく)、亡(ぼう)命(めい)無(ぶ)頼(らい)の徒(と)、その間(かん)に濫(らん)吹(すい)し、而(しか)…
然(しか)りといへども僻(へん)邑(ゆう)寒(かん)郷(きよう)の俗(ぞく)の如(ごと)き、猶(なお)或(あるい)は古(こ)質(しつ)の風(ふう)を存(そん)…