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ネコちゃん占い師の占筮日記231

・八月二十日 水曜日 十七.澤雷随☱☳六三
 三時に起床。今日もマロンちゃんとみかんちゃんとわたしが「参政党支持者は今の政治状況をどのように感じているか」を占筮する。マロンちゃんが卦辞・彖辞の解釈、みかんちゃんが大象伝と高島嘉右衛門の占断の解釈、わたしが爻辞と高島嘉右衛門の占断の解釈を担当する。
 本日は「三連敗した石破総理なのに辞任しなくてよいという世論が多いのは何故?」を占筮したところ澤雷随☱☳六三が出た。
 ネコちゃん占い師とわたしは次のように占断した。
 マロンちゃんが卦辞・彖辞を解釈して次のように断じた。
○隨(ずい)は元(おお)いに亨(とお)る。貞(ただ)しきに利(よろ)し。咎(とが)无(な)し。
 隨(ずい)は、その時、随(したが)うべき相手に随(したが)う道を説いている。卦の象(かたち)を観ると、下卦震(陽卦)の長男が上卦兌(陰卦)の少女に謙(へりくだ)って随(したが)っている。随(したが)うべき相手に素直に随(したが)っているので、何事もうまく行く。その時、随(したが)うべき相手に素直に随(したが)って、正しい道を守るがよい。随(したが)うべき相手に素直に随(したが)えば、何も問題は起こらない。
 マロンだニャン。澤雷随☱☳は「随(したが)うべき相手に随(したが)う道」を説いているニャン。辞任しなくてよいという世論が多いのは「こうなったら石破総理に従うしかないなぁ」と政治を諦めてしまっているようだニャン。卦辞・彖辞に「随(したが)うべき相手に素直に随(したが)えば、何も問題は起こらない」とあるのも、そのことを裏付けているニャン。
 みかんちゃんが大象伝と高島嘉右衛門の占断を解釈して次のように断じた。
○象に曰く、澤(さわ)の中に雷(かみなり)有るは隨なり。君子以(もつ)て晦(くら)きに嚮(むか)えば入(はい)りて宴(えん)息(そく)す。
 澤(兌悦少女)の中に雷(震動長男)が潜(ひそ)み隠れて時の宜しきに随っている。冬(とう)雷(らい)(地雷復)を経て春(しゆん)雷(らい)(雷地豫)に至る雷のパワー(氣)を養(やしな)っている秋(しゆう)雷(らい)である。一日を終えて日暮れに向かえば才能と人德を蔵(ひ)めて禄(ろく)を辞(じ)し(仕事が終われば、経済活動から離れて)、家に入れば心身を養(やしな)って(家に帰れば、ゆったりと休養して、明日と云う)時に至るのを待つ。
☆一つの事業を始めれば大勢の人々が参加してくれる時。一方で人に随うことによって事を論ずる時でもある。人に随わなければ事業を成し遂げることは難しい
 みかんだニャン。大象伝に「雷(震動長男)が潜(ひそ)み隠れて時の宜しきに随っている。冬(とう)雷(らい)(地雷復)を経て春(しゆん)雷(らい)(雷地豫)に至る雷のパワー(氣)を養(やしな)っている秋(しゆう)雷(らい)である」とある。今はまだ秋、やがて冬となり念願の春が来る。春になれば雷が地上に出て奮い動く(政変が起こる)から今は静かにしているべきだと考えているのかニャン。高島嘉右衛門の占断に「人に随わなければ事業を成し遂げることは難しい」とあるのも、そのことを裏付けているように思うニャン。
 わたしが爻辞と高島嘉右衛門の占断を解釈して次のように断じた。
※第三段階の「小さな物語」己の欲を捨てて相手を思いやるべし
○六三。丈(じよう)夫(ぶ)に係(かか)れば、小(しよう)子(し)を失う。隨いて求むる有れば得(う)。貞に居(お)るに利(よろ)し。
 貴方が側近九四に随えば、小子(部下である六二と初九)を失うことになる。側近九四に随えば貴方が求めている何かを得ることができる。だが、媚び諂って求めている何かを得ても誉められた話ではない。随うべき相手に随う時の正しい道(己の欲を捨てて相手に尽くすこと)を固く守るがよい。
☆目前にある色々な利益に目を奪われず、誠心な気持ちを抱いて自分よりも地位の高い人に随うべき時である。女子の場合は高貴な人と結婚できる時である。
 澤雷随☱☳六三は「己の欲を捨てて相手を思いやる」時である。国民は政治を諦めて(己の欲を捨てて)追い詰められている石破総理に同情しているようだ。爻辞には「九四に随えば、小子(部下である六二と初九)を失う」とある。九四とは石破総理、六二と初九は若者であろう。今の自民党政権は高齢者の利益ばかり追求しており、現役世代や若者の要望には全く応えようとしない。自民党を支持する高齢者は自分の生活を守るために石破総理が辞任しないことを求めて、現役世代や若者の要望には興味がない。高島嘉右衛門の占断に「自分よりも地位の高い人に随う」とあるもの、そのことを裏付けている。