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八卦の研究 十九

巽☴ 下卦が巽の六十四卦 卦の占断キーワード

十八.山風蠱
初爻 ○子(こ)有り、考(ちち)咎(とが)无(な)し。厲(あや)うけれども終(つい)に吉(きつ)。
二爻 ○母の蠱(こ)に幹(かん)たりとは、中(ちゆう)道(どう)を得(え)る也(なり)。
三爻 △小(すこ)しく悔(くい)有り。大(だい)なる咎无し。

二八.澤風大過
初爻 △藉(し)くに白(はく)茅(ぼう)を用(もち)う。咎(とが)无(な)し。
二爻 ○老(ろう)夫(ふ)、其(そ)の女(じよ)妻(さい)を得(う)。利(よろ)しからざる无(な)し。
三爻 ×棟(むなぎ)橈(たわ)む。凶。

三二.雷風恒
初爻 ×貞(ただ)しけれども凶。利しき攸(ところ)无(な)し。
二爻 △悔(くい)亡(ほろ)ぶるは、能(よ)く中(ちゆう)に久しければ也。
三爻 △或(ある)いは之(これ)に羞(はじ)を承(すす)む。貞(ただ)しけれども吝(りん)。

四四.天風姤
初爻 ×貞(てい)にして吉。往(ゆ)く攸(ところ)有れば凶を見る。
二爻 ○咎(とが)无(な)し。賓(ひん)に利(よろ)しからず。
三爻 △厲(あやう)けれども大いなる咎无し。

四六.地風升
初爻 ○允(まこと)に升(のぼ)る。大(だい)吉(きつ)。
二爻 ○九二の孚(まこと)は、喜び有る也(なり)。
三爻 ○虚(きよ)邑(ゆう)に升(のぼ)るとは、疑(うたが)ふ所无(な)き也(なり)。

四八.水風井
初爻 △舊(きゆう)井(せい)、禽(とり)无(な)しとは、時舍(す)つる也(なり)。
二爻 △井(せい)谷(こく)、鮒(ふな)に射(そそ)ぐ。甕(かめ)敝(やぶ)れ漏(もれ)る。
三爻 △王の明らかなるを求むるは、福を受くる也。

五十.火風鼎
初爻 △妾(しよう)を得て其(その)子を以てす。咎(とが)无(な)し。
二爻 △我が仇(きゆう)、疾(やまい)有り。我に即く能はず。吉。
三爻 △方(ほう)に雨ふれば悔(くい)を虧(か)く。終(つい)に吉。

五七.巽為風
初爻 △武(ぶ)人(じん)の貞に利し。
二爻 ○史(し)巫(ふ)を用ふること紛(ふん)若(じやく)たり。吉にして咎(とが)无(な)し。
三爻 △頻(しき)りに巽(そん)するの吝(りん)は、志窮(きわ)まる也。

 下卦が巽の六十四卦に関する下卦巽の占断の吉凶悔吝を分析すると、次のようになる。
 山風蠱の下卦巽○○△、澤風大過の下卦震△○×、雷風恒の下卦巽×△△、天風姤の下卦巽×○△、地風升の下卦巽○○○、水風井の下卦巽△△△、火風鼎の下卦巽△△△、巽為風の下卦巽△○△となる。
 ○△×を集計すると、○が八(三三・三%)、△が十三(五四・一%)、×が三(十二・五%)となる。