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マネー主義が後退するか進行するか 一

マネー主義が後退するか進行するか 中筮法
 グローバル化と共産主義化が後退して庶民が豊かになる予兆が現れるか
 グローバル化と共産主義化が進行してお金持ちが笑うか

澤雷随から雷地豫へ
 白倉周易研究所 白倉の占断
巽乾坎兌離乾
・||・・| 本卦 一七 澤雷随
・・|・・・ 之卦 十六 雷地豫

概要
 一握りの権力者にお金が集まり、多くの庶民が貧富に陥る悪しきマネー主義の横行がこのまま続くのか後退するのか。残念ながら、占断はマネー主義の横行がまだまだ続き、お金は一握りの権力者に吸い上げられ続けると云う見立てとなった。
 今年(令和四年)の前半は沢雷随である。沢雷随の卦辞・彖辞には「隨(ずい)は元(おお)いに亨(とお)る。貞(ただ)しきに利(よろ)し。咎(とが)无(な)し。隨(ずい)は、その時、随(したが)うべき相手に随(したが)う時の道を説いている。卦の象(かたち)を観ると、下卦震(陽卦)の長男が、上卦兌(陰卦)の少女に謙(へりくだ)って随(したが)っている。すなわち、随(したが)うべき相手に素直に随(したが)っているので、何事もすらすら通るのである。その時、随(したが)うべき相手に素直に随(したが)って、正しい道を守るが宜しい。素直に随い正しくあれば、何も問題は起こらない。」とある。
 問題は随うべき相手は誰かである。下卦震雷・・|の長男を庶民とすれば、上卦兌澤・||の少女が権力者となる。実直な長男が奔放な少女に随った結果、権力者の少女にお金を巻き上げられると見立てることができる。すなわち、今年の前半はマネー主義は益々盛んになって、庶民は苦しむのである。
 後半は雷地豫である。雷地豫は上卦震雷に下卦坤地が柔順に従う形である。上卦震雷を権力者と見立てれば、下卦坤地は庶民である。今年の前半には動く元気(沢雷随の下卦震雷・・|)があった庶民だが、後半になるとすっかり精気を奪われて動く気力もなくなり、上卦震雷の権力者に柔順に従うしかできなくなる。悲しいかな、マネー主義は益々盛んになり、富は一部の権力者に集中して、庶民は益々貧しくなるのである。

詳細
 では、中筮法で最初に出した六つの八卦「巽乾坎兌離乾」と沢雷随の爻辞を今年の前半に当て嵌めて読み解いていく。
 一月は乾である。乾には「凶暴 傲慢 侵略」と云う意味があるから、マネー主義が横行してグローバル資本が庶民を飲み込んでいくと見立てることができる。また、沢雷随の初爻には「初九。官(かん)渝(かわ)る有り。貞にして吉。門を出(い)でて交(まじ)われば功有り。初九は剛健正位で才能と人德を具えており、卦の最下に居る震動の主(あるじ)である。随うべき相手に随う時に中(あた)って、比する六二に随う(六二は九五と応じる関係なので、初九と九五の橋渡し役にもなり得る)。六二に随うことにより、その役割や役職が変わることもあるが、正しく六二に随えば幸運を得る。己を虚しくして門を出て広く衆(しゆう)人(じん)と交われば成功する。」とあるから、愚かな庶民が投機に手を出して痛い目にあると見立てることができる。
 二月は離である。離には「激しい 性急 焦燥 盛ん 争う 競う」と云う意味があるから、金儲けに目がくらんだ庶民が争い合って痛い目を見ると読み解くことができる。また、沢雷随の二爻には「六二。小(しよう)子(し)に係(かか)れば、丈(じよう)夫(ぶ)を失う。柔順中正の忠臣六二は九五に応じ初九に比している。比する賢臣初九と親しんで、共に九五に随えば正しい道を失わない。随う道を踏み外して、小子(小人六三)に随えば、丈夫(賢臣初九)を失うことになる。」とあるから、金儲けに目が眩(くら)み正しい道を踏み外した庶民が投機に失敗して痛い目にあうと読み解ける。
 三月は兌である。兌には「誘惑する、乱れる、壊れる」と云う意味があるから、二月に続いて金儲けに目がくらんだ庶民が「誘惑され、乱れて、壊れる」と散々な目にあう。
 四月は坎である。一~三月にかけて金儲けに目が眩んだ庶民が投資家に搾り取られると占断したが、坎には「険難、苦労、憂う、泣く、心、情、考え深い人」と云う意味があるから、投資家に搾り取られた庶民が憂えて泣くことになる。そして、このままではいけないと考えて、これからは堅実な生活を心がけようと反省するのである。
 五月は乾である。乾には「大人、君子、立派な人」と云う意味があるから、これまでのあり方を反省した庶民が少しでも立派な人になろうと「今だけ、金だけ、自分だけ」という考え方を改めようと決意する。
 六月は巽である。巽には「迷う、疑う」と云う意味があるから、五月には「今だけ、金だけ、自分だけ」という考え方を改めようと決意したものの、迷い、疑い、ずるずると元の木阿弥(今だけ、金だけ、自分だけ)となる可能性が高い。
 中筮法で出た六つの八卦のうち、最初と五番目に出た乾が陰陽反転したので、これを坤とすると、六つの八卦は「巽坤坎兌離坤」となるので、これを下から七月八月九月十月十一月十二月と当て嵌めて読み解いていく。
 七月は坤である。坤には「柔順、受容、消極的」と云う意味があるから、マネー主義に柔順に従って「今だけ、金だけ、自分だけ」の生き方を続ける。
 八月は離である。離には「虚飾、中虚(うつろ)」と云う意味があるから、マネー主義に侵された庶民が外見は飾り立てるけれども、中身はからっぽという生き方を続ける。
 九月は兌である。兌には「誘惑する、乱れる、壊れる」と云う意味があるから、マネー主義に侵された庶民はズブズブのマネー漬けになっていく。
 十月は坎である。坎には「苦労する人、考え深い人」と云う意味があるから、マネー主義に躍らされて散々苦労してきた自分を省みて、このままではいけない、何とかしなければいけないと考えるようになる。
 十一月は坤である。坤には「柔順、受容、消極的」と云う意味があるから、何とかしなければいけないと云う気持は萎えて、また、マネー主義に柔順に従って「今だけ、金だけ、自分だけ」の生き方を続けることになる。
 十二月は巽である。巽には「命令、教化、迷う、疑う」と云う意味があるから、これまでの生き方を反省して天命に目覚めて学んで善く変化する生き方をしようと思うが、結局は「そんな生き方が自分にできるだろうか」と迷い、疑い、元の木阿弥(今だけ、金だけ、自分だけ)となる。