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令和四年を予測する 令和三年冬至占 日本の経済 一

2022年2月12日

日本の経済はどうなる(家計は楽になるか、苦しくなるか)略筮法

火天大有上爻
 白倉周易研究所 白倉の占断
本卦 十四 火天大有 |・|||| 上爻
錯卦 八  水地比  ・|・・・・
互卦 二三 山地剝  |・・・・・

概要
 わたしは現政権(岸田政権)の経済政策は完全に間違えていると判断しているので、火天大有をそのまま当て嵌めることはしない。そこで、火天大有の裏側(錯卦)の水地比と見立てる。経済政策だけでなく、岸田総理はいつも表向きは善い政策や当たり障りのない政策を打ち出しているが、実際にやっていることは、国民のことを思いやっているとは言い難く、中国や財務省の言いなりになっている。そこで、火天大有の裏側(錯卦)である水地比と見立てて、日本の経済はどうなるかを読み解いていくのである。あるいは、火天大有は帰魂の卦(寿命を占って気魂の卦が出ると上爻の時に寿命が尽きる時)なので、今年日本経済は瀕死の状態に陥ると予測することもできる。
 水地比の上爻に囚われずに水地比全体を眺めると、前半(参院選前)は順調だが、参院選直前(三爻)に乱れて政局となる。また、後半(参院選後)は成果を上げるが、年末(上爻)に自民党が分裂して政局となると予測できる。水地比の互卦は山地剥(君子が剝ぎ落とされる時)なので、日本経済が瀕死の状態に陥ると解釈できる。

詳細
 水地比の卦辞・彖辞には「比は吉。原(げん)筮(ぜい)して、元(げん)永(えい)貞(てい)なれば、咎无し。寧(やす)んぜずして方(あまね)く來(きた)る。後(おく)るる夫(ふ)は凶。比は親しみ助け合い和合する時だから、みんなが共存共栄できる。親しむべき相手を推し量ってよく見極め、察知できない事は、占筮するように人の意見をよく聞くべきである。元(仁)永(恒)貞(正)の德を具えていれば過ちは犯さない。不安を抱く人々が親しむべき相手のところに集まって来て和合する。ぐずぐず遅れて孤立している(和合できない)人は不幸な結果となる。」とある。
 水地比は「元(仁)永(恒)貞(正)」だから「咎无し」なのである。残念ながら岸田政権には「元(仁)永(恒)貞(正)」の欠片(かけら)もない。だから、「咎无し」と云うわけにはいかない。すなわち、その経済政策はうまくいかないと読み解ける。また、「後(おく)るる夫(ふ)は凶」の「後(おく)るる夫(ふ)」とは、中国共産党や財務省のことであろう。水地比は本来、不安を抱く人々が親しむべき相手のところに集まって来て和合する時であるが、それは、五爻が親しむべき相手である場合に成立する。五爻は天子(トップ)だから岸田総理を指す。岸田総理は一見、善人に見えるが、実際にやっていることは、国民のことを思いやっているとは言い難く、中国や財務省の言いなりになっている。だから、「後(おく)るる夫(ふ)は凶」。中国共産党や財務省の言いなりになって経済政策を行うので、日本経済は失速して不況に陥る。デフレ状態を脱却するどころか、緊縮財政や増税など本来行うべき経済政策と真逆の政策を打ち出して国民を苦しめる。
 また、水地比の五爻には「上六は柔弱不中でやり過ぎる性格である。九五のトップの上に居て傲慢不遜なので、九五と親しむことができない。卦辞(彖辞)の「後(おく)るる夫(ふ)は凶」とは上六のことである。上六が不幸に陥ったのは、自ら禍(わざわい)を招いたのである。」とある。
 上六には中国共産党や財務省を当て嵌めることができる。両者とも柔弱(庶民をやんわりと弱める存在)、不中(庶民を不幸にする存在)であり、やり過ぎたのである。だから、その影響下にある岸田政権は国民を苦しめ、やがて支持を失う。よって、日本経済は失速して不況に陥り、わたしたちの家計はますます苦しくなる。