九二。包蒙、吉。納婦、吉。子克家。
○九二。蒙を包む、吉。婦(ふ)を納(い)る、吉。子、家を克(よ)くす。
象曰、子克家、剛柔接也。
○象に曰く、子、家を克(よ)くすとは、剛柔接(まじ)わる也。
「蒙を包む」とは沢山の蒙昧な人々を抱擁して教え導くことである。「婦(ふ)を納(い)る」とは大体婦人は可笑しいところがあって本当の智恵が足りないことが多い。流行歌に「何處となく足らぬ女の智慧袋」とあるように、教え導くこと剛に過ぎれば怨まれて正しい教えが横道にそれてしまう。
九二は陽爻陰位で剛柔具えており寛大さと厳格さが適度である。それゆえ「婦(ふ)を納(い)る、吉」と言う。また卦全体の形から見ると全ての陰爻を受容しており陰爻の拠り所となっている。「婦(ふ)を納(い)る」という形になっている。また六五と九二は応じる関係にあるので、その観点から見れば六五は尊ばれる地位(君位)にあり、父である。
