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明治十九年出版 高島易断 現代語訳(一部掲載)

2026年7月11日

【占例】占筮して共同運輸会社に意見を述べた。
わたしは一日東京に出張して共同運輸会社の前を通ったところ、ふと思うところがあって、この会社のことを占筮したところ坤為地六四(之卦雷地豫)がでた。
そこから考えると、坤為地は「利益を主」とする卦であるのに、六四が出たということは、「嚢(ふくろ)を括(くく)る。咎(とが)も无(な)く譽(ほまれ)も无(な)し/過ちを犯すことはないが、誉められることもない」という占いので、この会社は事業を慎重に進めすぎることを「嚢(ふくろ)を括(くく)って」無理をしないので問題は起こさないという小さな利益はあるけれども、「譽(ほまれ)も无(な)し」という不利益があることを知らない者である。
そこで思うのだが、いたずらに国内の運輸事業における小さな利益に止まって広く海外に進出して国益を図る必要があると社長に通告してわたしの私見を述べて、当社の事業を盛んし広げるべきという方向に備えるべきだと伝えるために、当社の窓口で名刺を渡し社長と面会したいとお願いした。社長の伊藤筒吉氏と遠武秀行氏のお二人が速やかにいらっしゃって挨拶を交わした後事業に関する話を始めた。
わたしが先ほどのような意見を言った。日本は毎日新たな取り組みを進めて文明は進歩している。わが国は東海に浮かぶ一つの小さな島であるが、今人口が増え続けており、衛生問題を始めとして色々な弊害が起こっている。統計によれば人口は倍増しているという。

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