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明治十九年出版 高島易断 現代語訳(一部掲載)

2026年6月12日

九三。君子終日乾乾、夕惕若。厲无咎。
○九(きゆう)三(さん)。君子終(しゆう)日(じつ)乾(けん)乾(けん)し、夕べに惕(てき)若(じやく)たり。厲(あやう)けれども、咎(とが)无(な)し。
終日乾乾、反復道也。
○終日乾乾すとは、道を反復する也。

この爻は陽爻が陽位に居る。それゆえ、才能が高く志も確立している。剛健の性質を具えているが、位が不中(過ぎたる位地)なので中の位に居る(中庸の徳を具えている)二爻や五爻に比べて功績を上げられない。剛健の性質を活かすことができない。何故なら、乾為天の時は全ての爻が龍徳を具えており英雄豪傑が集まっているからである。
大体に於いて三爻は天地人三才における人に該当する。乾の徳を具えて六十四卦中天地人の人の道の始めに居る。君子の象(かたち)である。それゆえ、自分の徳を修めて業に勤め一日中無我夢中で精進する。朝から夜になるまで常に危険に臨むように、戒め慎み畏れ敬して自ら精進して事に施すことができれば、自分の居る位地は下の上で、進退そのものが危うくなるが倒れることなく咎を免れることができる。それゆえ「厲(あやう)けれども、咎(とが)无(な)し」と言う。思うに乾乾とは乾の道を一つ終えてまた一つ始まるという意味であり、自らを強くして休むことなく精進することを言う。

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