易経の原理原則
易経の三(さん)義(ぎ)
●変(へん)易(えき) あらゆる事象(現象)は変化する。変化しない事象(現象)は何一つない。例えば、乾為天の時は初爻から上爻まで変化し続ける。あるいは、乾為天の初爻から天風姤の時に変化(これを之卦と云い、後ほど説明する)したりする。
●不(ふ)易(えき) 事象(現象)は無秩序には変化しない。原理原則に基づいて変化する。六十四卦全てに当て嵌まる変化する際の原理原則であり、後述する「吉凶悔吝」「窮変通久」「陰陽消長の循環」などを不易の法則と云う。
●易(い)簡(かん) 変易・不易を踏まえて読めば、易経(周易)を理解することは容易である。あらゆる事象が変化することを「変易」と捉えて、その変化は「不易」の法則によると捉えれば、難解と云われる六十四卦の内容を容易に理解することができる。
易経は本当に面白い。しかし、「易経は難しい」という印象で読まない人が多い。
そこで、毎日持ち歩いていつでも読める易経入門書を書くことにした。易経の原型は今から四~五千年前に古代支那の伏羲(ふつき)が考案したと伝わる「八卦(はつか)」と「六(ろく)十(じゆう)四(し)卦(か)」である。陰陽の概念を根幹に生み出された八卦が重なって出来た六十四卦の物語(宇宙空間におけるありとあらゆる現象を説明する時の物語)が易経の本質であり魅力である。
本書は「これ以上簡単にできない易経入門」の現代語訳を大幅に見直し、誰もが易経(易占い)を好きになるように工夫して書いた。一人でも多くの人に読んでほしい。
日本の教え研究家 白倉信司
