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これ以上わかりやすくできない易経入門の解説(一部掲載)44

四十四.天風姤 ☰ ☴ 最下一陰の害悪が全体に及ぶ時

□姤(こう)は、女(じよ)壯(さかん)なり。女を取(めと)るに用ふる勿(なか)れ。
 一陰悪女が五陽凡夫の下に入り込み、巧妙に五陽凡夫に取り入り陰の勢力を増大していく。
◎象に曰く、天の下に風(かぜ)有るは姤(こう)なり。后(きみ)以て命(めい)を施(ほどこ)し四(し)方(ほう)に誥(つ)ぐ。
 ☆組織や社会の中に佞人がスッと入り込む。悪に染まってから気付いても遅い。警戒せよ。
○初六。金(きん)柅(じ)に繋(つな)ぐ。貞(てい)にして吉。往(ゆ)く攸(ところ)有れば凶を見る。羸(るい)豕(し)孚(まこと)に蹢(てき)蠋(ちよく)たり。
 ☆佞人に誑(たぶら)かされた凡夫はあっという間に凶運を招き寄せる。食い止めなければならぬ。
○九二。包(つと)に魚(うお)有り。咎(とが)无(な)し。賓(ひん)に利(よろ)しからず。
 ☆今は微少でも、将来は大きな悪に至る佞人の存在を抑制する大任をあなたは担っている。
○九三。臀(とん)に膚(ふ)无(な)し。其(そ)の行くこと次(し)且(しよ)たり。厲(あやう)けれども大いなる咎无し。
 ☆あなたの希望や願いは叶わないが、叶わないからあなたに幸福を招き寄せることになる。


易経は本当に面白い。しかし、「易経は難しい」という印象で読まない人が多い。

そこで、毎日持ち歩いていつでも読める易経入門書を書くことにした。易経の原型は今から四~五千年前に古代支那の伏羲(ふつき)が考案したと伝わる「八卦(はつか)」と「六(ろく)十(じゆう)四(し)卦(か)」である。陰陽の概念を根幹に生み出された八卦が重なって出来た六十四卦の物語(宇宙空間におけるありとあらゆる現象を説明する時の物語)が易経の本質であり魅力である。

本書は「これ以上簡単にできない易経入門」の現代語訳を大幅に見直し、誰もが易経(易占い)を好きになるように工夫して書いた。一人でも多くの人に読んでほしい。

日本の教え研究家 白倉信司