三十三.天山遯 ☰ ☶ 陰邪の勢い盛大ゆえ避難する時
□遯(とん)は亨(とお)る。小は貞(ただ)しきに利(よろ)し。
陰(小(しよう)人(じん)・衰運・悪)の勢いがだんだん盛んになり、その勢いを抑制できず回避する時。
◎象に曰く、天の下に山有るは遯なり。君子以て小人を遠ざけ、惡(にく)まずして嚴(げん)にす。
☆君子が見事に隠遁する。やがて時を得る。小人を自然と遠ざけて前に進んではならない。
○初六。遯(のが)るるの尾(しりえ)なり。厲(あやう)し。往(ゆ)く攸(ところ)有るに用(もち)ふる勿(なか)れ。
☆逃げ遅れたが、一歩たりとも動いてはならない。静かに時を待っていれば災難を免れる。
○六二。之(これ)を執(と)るに黄(こう)牛(ぎゆう)の革を用(もち)う。之(これ)を説(と)くに勝(た)ふる莫(な)し。
☆隠遁すべきか、すべきでないか、現場の変化を察して判断する。九五に忠実に従うべし。
○九三。遯(とん)を繋(つな)ぐ。疾(やまい)有り。厲(あやう)し。臣(しん)妾(しよう)を畜(やしな)えば吉(きつ)。
☆小人から逃れ去るべき時に自分の位に恋々としている。小事を進める場合は吉である。
