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ネコちゃん占い師の占筮日記282

2025年10月28日

十月十一日 土曜日 六十二.雷山小過☳☶初六

三時半前に起床。

今日もマロンちゃんとみかんちゃんとわたしが政治について占筮する。

マロンちゃんが卦辞・彖辞の解釈、みかんちゃんが大象伝と高島嘉右衛門の占断の解釈、わたしが爻辞と高島嘉右衛門の占断の解釈を担当する。

本日は「自公連立解消後、与野党はどう動くか」を占筮したところ雷山小過☳☶初六が出た。

ネコちゃん占い師とわたしは次のように占断した。

マロンちゃんが卦辞・彖辞を解釈して次のように断じた。

○小(しよう)過(か)は亨る。貞しきに利し。小事に可なり。大事に可ならず。飛(ひ)鳥(ちよう)、之が音(ね)を遺(のこ)す。上(のぼ)るに宜しからず、下るに宜し。大吉。

小(しよう)過(か)は小(陰)が少し過ぎる(小さいものが過ぎる、小さいことが過ぎる、少しく過ぎる、以上「公田連太郎述 易経講話四」)ことが妥当な場合は、物事がうまく進んで行く時。小(陰)が少し過ぎることは、本来善いことではないので、自らの過ぎたる所を知って程よい所に戻り、正しい道(道德)を固く守ることが求められる。小過の時は、小(陰)が小さく行き過ぎることなら許されることがあるが大きく行き過ぎることは許されない。また、小さな事なら成し遂げられるが、大きな事は成し遂げられない。小過は飛ぶ鳥の形(真ん中の陽爻が身体、上下の陰爻が翼)である。鳴き声が耳に残る所までは行ってもよいが、鳴き声が聞こえなくなる所まで行き過ぎてはならない。どこまでも高く飛翔しようなどと図に乗ってはいけない。ほどほどの所で下に降りてくることが肝要である。上を目指して傲(ごう)岸(がん)不(ふ)遜(そん)になってはならない。下に謙って、謙遜謙譲して控え目にすべきである。以上のようであれば、大きな幸運を招き寄せる。

マロンだニャン。雷山小過☳☶は「小さいものが過ぎる、小さいことが過ぎる、少しく過ぎる」時。卦辞・彖辞には「上を目指して傲(ごう)岸(がん)不(ふ)遜(そん)になってはならない。下に謙って、謙遜謙譲して控え目にすべきである」とある。よって、野党第一党の立憲民主党が中心になって政界再編成のような大胆なことはできない。高市自民党が過半数を目指して国民民主党を中心に連立あるいは閣外協力に動くことはあり得るニャン。

みかんちゃんが大象伝と高島嘉右衛門の占断を解釈して次のように断じた。

○象に曰く、山の上に雷(かみなり)有るは、小過なり。君子以て行いは恭(うやうや)しきに過ぎ、喪(も)は哀しみに過ぎ、用は儉(けん)に過ぐ。

山上で雷が轟いても地上には大きな影響を及ばさない。君子(立派な人)なら、行いは恭(うやうや)しさ(陰)を少し過ぎる程度に、喪(も)においては哀しみ(陰)を少し過ぎる程度に、消費は倹約(陰)を少し過ぎる程度に、何事も小(陰)を少し過ぎる程度に抑えるのである。
☆傲慢に進む時は人から嫌われて災難を招き寄せる。恭(うやうや)しい態度で謙遜して進む時は人から愛されて幸福を招き寄せる。

みかんだニャン。大象伝には「君子(立派な人)なら(中略)何事も小(陰)を少し過ぎる程度に抑える」とあるので、君子である高市自民党総裁は過半数に達しなくても一定数を見込める国民民主党との連携を模索するだろうニャン。高島嘉右衛門の占断には「恭(うやうや)しい態度で謙遜して進む時は人から愛されて幸福を招き寄せる」とあるので、高市自民党総裁は慎重に事を進めることが求められるニャン。

わたしが爻辞と高島嘉右衛門の占断を解釈して次のように断じた。

※第一段階の「小さな物語」分不相応な出世を謀(はか)る
○初六。飛(ひ)鳥(ちよう)、以(もつ)て凶。

貴方は大卦(圧縮して八卦にすると)坎(飛ぶ鳥の形・真ん中の陽爻が身体、上下の陰爻が翼)の翼の先端に在るので、飛(ひ)鳥(ちよう)と名付ける。貴方は才德乏しく、一番下の位に在るが、九四の大臣(側近)の力を借りて分不相応な出世を謀(はか)る。小過は「上るに宜しからず、下るに宜し(卦辞・彖辞)」時ゆえ、何をやっても失敗する。
☆人徳も才能もない人が僥(ぎよう)倖(こう)(幸運)を求め続けて、遂には災難を招き寄せる時である。(中略)身の丈を顧みずに大きな夢を描いても凶運を招き寄せるだけである。

雷山小過☳☶初六は「分不相応な出世を謀(はか)」って失敗する時。爻辞には「貴方は(中略)九四の大臣(側近)の力を借りて分不相応な出世を謀(はか)る。(中略)何をやっても失敗する」とある。「貴方」は立憲民主党の幹事長だろう。「九四の大臣(側近)」とは、自民党の森山幹事長に違いない。公明党と高市自民党が交渉を続けていた時にこの二人が密会していたという情報がある。何を図っているかは分からないが画策は失敗するだろう。高島嘉右衛門の占断に「身の丈を顧みずに大きな夢を描いても凶運を招き寄せる」とあるのもそのことを裏付けている。ということで、マロンちゃんとみかんちゃんと同じく、高市総裁は国民民主党との関係構築を進めて突破口とすると思われる。