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ネコちゃん占い師の占筮日記217

・八月六日 水曜日 十八.山風蠱☶☴六四
 四時に起床。今日もマロンちゃんとみかんちゃんとわたしが「参議院選挙後の行方と政局」を占筮する。マロンちゃんが卦辞・彖辞の解釈、みかんちゃんが大象伝と高島嘉右衛門の占断の解釈、わたしが爻辞と高島嘉右衛門の占断の解釈を担当する。
 本日は「負けても責任を取らない石破政権を支持する国民は何を考えているのか」を占筮したところ山風蠱☶☴六四が出た。
 ネコちゃん占い師とわたしは次のように占断した。
 マロンちゃんが卦辞・彖辞を解釈して次のように断じた。
○蠱(こ)は元(おおい)に亨(とお)る。大(たい)川(せん)を渉(わた)るに利(よろ)し。甲に先だつこと三日、甲に後(おく)るること三日。
 蠱は惑(わく)乱(らん)・腐敗・頽(たい)廃(はい)・崩壊を意味する。これらが窮(きわ)まり内容を一新すれば事態は一変して通じるようになる。窮(きゆう)して後(のち)、変革が起こり、何事もすらすら通る。
 勇気を奮い起こして幾(いく)多(た)の艱(かん)難(なん)辛(しん)苦(く)を刷新するが宜しい。
 先ず惑乱・腐敗・頽廃・崩壊の根本的原因を探り、次に抜本的対応策を熟慮して、その弊(へい)害(がい)と収(しゆう)拾(しゆう)を見(み)据(す)えてから刷新すべるきである。(十干(じつかん)・甲(こう)乙(おつ)丙(へい)丁(てい)戊(ぼ)己(き)庚(こう)辛(しん)壬(じん)癸(き)によると甲に先だつこと三日とは、十干(じつかん)の最初に位置する甲より前の三日間である辛(しん)壬(じん)癸(き)を指すと考える。すなわち、「事の終わり」の意味となる。甲に後(おく)るること三日とは、甲の次に位置する三日間である乙(おつ)丙(へい)丁(てい)を指すと考える。すなわち「事の始め」の意味となる。以上のことから次のような解釈となる。)先ず、「事の終わり」がどうなるかを検討し、次に「事の初め」をどうするかを検討するのである。
 マロンだニャン。山風蠱☶☴は「惑(わく)乱(らん)・腐敗・頽(たい)廃(はい)・崩壊」する時。今の日本の政治状況を現しているニャン。卦辞・彖辞に「勇気を奮い起こして幾(いく)多(た)の艱(かん)難(なん)辛(しん)苦(く)を刷新するが宜しい」とある。「幾(いく)多(た)の艱(かん)難(なん)辛(しん)苦(く)を刷新する」とは、三回の選挙において国民からの支持を失った石破政権が辞任して政治の体制を刷新することだニャン。しかし、責任を取らない石破政権を支持している国民は刷新することを拒んでいるのだから、「惑(わく)乱(らん)・腐敗・頽(たい)廃(はい)・崩壊」の真っ直中にある日本の危機的な状況を全く理解していないニャン。
 みかんちゃんが大象伝と高島嘉右衛門の占断を解釈して次のように断じた。
○象に曰く、山の下に風有るは蠱なり。君子以(もつ)て民を振(ふる)い德を育(やしな)う。
 山(さん)麓(ろく)に風が押し止(とど)められて山麓の草木や民家が惑乱・腐敗する。窮すれば変ずるように変革を断行し、萬民の志を奮(ふる)い立たせて、人德を養い育てる。
☆乱れた状態を治めて長年積み上がった弊害を刷新する。力を尽くして改革を断行する。破損した物事を修復する時である。
 みかんだニャン。大象伝には「山(さん)麓(ろく)に風が押し止(とど)められて山麓の草木や民家が惑乱・腐敗する」とある。「山(さん)麓(ろく)に風が押し止(とど)められ」とは、三回の選挙を通じて国民を慮らない自公政権にノーを突きつけた民意の「風」が責任を取らない石破政権という「山」に押し止められている状況を現しているニャン。また、高島嘉右衛門の占断には「破損した物事を修復する時」とある。「破損した物事」とは混迷する日本の政治だニャン。責任を取らない石破政権を支持している国民は混迷する日本の政治状況を「修復」しようとしない。こういうお馬鹿な国民が一定数を占めると日本は滅びるニャン。
 わたしが爻辞と高島嘉右衛門の占断を解釈して次のように断じた。
※第四段階の「小さな物語」変革を進めることを躊躇している
○六四。父の蠱(こ)に裕(ゆるや)かなり。往(ゆ)きて咎(とが)を見る。
 貴方は才能不足で控え目に過ぎる。旧来の弊害は益々悪化して勇(ゆう)猛(もう)果(か)敢(かん)を要する局面なのに呑(のん)気(き)に構えている。あるいは、事業継承者が九三の現場の長から六四の取締役となり、役員として旧来の弊害を刷新すべく、率先垂範して事業を変革することが求められているが、現場の長の段階でやり過ぎて失敗したので、変革を進めることを躊躇している。そのような甘い態度で旧来の弊害を治めようとすれば、大失敗してみんなから責任を問われることになる。
☆優柔不断な人物が腐敗の弊害を刷新しようと発心するが、かえって腐敗が悪化して志を遂げられない。怠惰な性格ゆえ腐敗を刷新する勇気がない。
 山風蠱☶☴六四は「変革を進めることを躊躇している」時。まさしく責任を取らない石破政権を支持している国民のお馬鹿な態度を現している。爻辞には「変革を進めることを躊躇している。そのような甘い態度で旧来の弊害を治めようとすれば、大失敗してみんなから責任を問われる」とあるから、責任を取らない石破政権を支持するお馬鹿な国民は自公政権にノーを突きつけた多数の国民から責任を問われることになる。また、高島嘉右衛門の占断には「怠惰な性格ゆえ腐敗を刷新する勇気がない」とある。責任を取らない石破政権を支持するお馬鹿な国民の態度である。お馬鹿な国民は救いようがない。