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ネコちゃん占い師の占筮日記139

・五月十九日月曜日 四十三.澤天夬☱☰初九
 四時一寸過ぎに起床と寝坊した。昨日はマロンちゃんから「何としても善い一日になってほしいニャン」と、また、みかんちゃんから「何としても善い日になるようにご主人さまに努力してほしいニャン」と励ましの言葉を頂いたが駄目だった。反省…。
 さて今日もわが家の猫ちゃん占い師マロンちゃんが卦を担当し、みかんちゃんが爻を担当してご主人さま(わたし)の運勢を占筮したところ澤天夬☱☰初九が出た。
 猫ちゃん占い師はご主人さま(わたし)の一日を次のように占断した。
 マロンちゃんが卦辞・彖辞を解釈して次のように占断した。
○夬(かい)は王(おう)庭(てい)に揚(あ)ぐ。孚(まこと)ありて號(さけ)ぶ。厲(あやう)き有り。告(つ)ぐること邑(ゆう)よりす。戎(じゆう)に即(つ)くに利(よろ)しからず。往(ゆ)く攸(ところ)有るに利し。
 夬は決する(五陽爻の君子が一陰爻の小人を決し去る)時である。勢い衰えた小人(上六の一陰爻)の悪(あつ)行(こう)を公(おおやけ)にして民衆に知らしめる(広く一般大衆に認識してもらう)のである。君子(立派な人)が至誠の心で高らかに民衆に訴えても、権力を有する佞人(上卦兌の主爻)上六はしたたかなので危険が伴う。だから、先ずは近隣の人々から説得していく。すなわち足(あし)下(もと)を固めるのである。権力を有する上六の佞人を決し去るに中っては武力(力業)を用いるべきではない。武力(力業)を用いれば世の中が混乱する。以上を踏まえて対処すれば、必ずや佞人上六を決し去る(九五の段階で九五のトップが上六を除去することを決断し、上六の段階で上六を除去する)ことができる。
 マロンだニャン。
 今日のご主人さまの予定は朝一で甲府駅前辻立ち、帰宅して大奥さまの送り迎え、夜は白倉塾の開講だニャン。ご主人さまは昨日・一昨日と善い占筮結果だったのに、善い一日とならなかったと嘆いているニャン。今日の占筮結果は「足(あし)下(もと)を固める」とあるので、反省すべき点は反省して善い一日に向かっていくように努力すべきだニャン。
 みかんちゃんが爻辞を解釈して次のように占断した。
○初九。趾(あし)を前(すす)むるに壯(さかん)なり。往きて勝たず。咎と爲す。
 貴方は最下(一番下)に居て孤立無援である。だが、決するという夬の時の始めに中って、権力を有する佞人上六を除き去ろうとして前進する意欲は旺盛である。しかし、今、無闇に前進しても勝てる見込はない。無闇に前進すれば咎を免れない。
 みかんだニャン。
 ご主人さまが劣勢を挽回するためには「無闇に前進しても勝てる見込はない。無闇に前進すれば咎を免れない」とあるので、泰然と構えて微動だにしないことだニャン。