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八卦の研究 九

離☲の占断

離☲ 上卦が離の六十四卦 卦の占断キーワード

十四.火天大有
 四爻 ○其(そ)の彭(さかん)なるに匪(あら)ず、咎无しとは、明(めい)辨(べん)晢(あきらか)なる也。
 五爻 ◎威(い)如(じよ)の吉は、易にして備(そな)うる无(な)き也(なり)。
 上爻 ◎大有の上(じよう)吉(きつ)は、天より祐(たす)くる也(なり)。

二一.火雷噬嗑
 四爻 ○艱(かん)貞(てい)に利(よろ)し、吉とは、未(いま)だ光(おお)いならざる也。
 五爻 △貞(てい)にして厲(あやぶ)む、咎无しとは、當(とう)を得れば也。
 上爻 △校(こう)を何(にな)いて耳を滅(めつ)す、聰(き)くこと明らかならざる也。

三十.離為火
 四爻 ×突如として其(そ)れ來(らい)如(じよ)たりとは、容(い)るる處(ところ)无(な)き也(なり)。
 五爻 ○沱(た)若(じやく)たり。戚(うれ)へて嗟(さ)若(じやく)たり。吉(きつ)。王(おう)公(こう)に離(つ)けば也(なり)。
 上爻 △獲(え)ること其(そ)の醜(たぐい)に匪(あら)ず。咎(とが)无(な)し。

三五.火地晋
 四爻 △貞なれども厲(あやう)しとは、位(くらい)當(あた)らざれば也。
 五爻 ○失得恤ふる勿れとは、往きて慶び有る也。
 上爻 △厲(あやう)けれども吉にして咎(とが)无(な)し。貞(てい)なれども吝(りん)。

三八.火澤睽
 四爻 △交(こも)々(ごも)孚(まこと)あり咎无しとは、志行わるる也(なり)。
 五爻 ○往(ゆ)きて何の咎(とが)あらん。往(ゆ)きて慶(よろこび)有る也。
 上爻 ○雨に遇うの吉は、群(ぐん)疑(ぎ)亡(ほろ)ぶれば也(なり)。

五十.火風鼎
 四爻 ×足を折る。公の餗(そく)を覆(くつがえ)す。其(その)形(かたち)渥(あく)たり。凶。
 五爻 ○鼎(かなえ)黄(こう)耳(じ)にして、金(きん)鉉(げん)あり。貞しきに利し。
 上爻 ◎大吉にして利しからざる无(な)し。

五六.火山旅
 四爻 △其(その)資(し)斧(ふ)を得(う)とは、心未(いま)だ快(こころよ)からざる也。
 五爻 ○終に以て譽命ありとは、上(かみ)逮(およ)ぶ也。
 上爻 ×旅(たび)人(びと)先(さき)には笑ひ、後(のち)には號(ごう)咷(とう)す。牛を易(やすき)に喪(うしな)ふ。凶。

六四.火水未済
 四爻 ○貞にして吉。悔(くい)亡ぶ。
 五爻 ○貞にして吉、悔无し。君子の光なり。孚(まこと)有り、吉。
 上爻 △孚(まこと)有り。咎无し。其(その)首(こうべ)を濡らせば、是(ぜ)を失う。

 上卦が離の六十四卦に関する上卦離の占断の吉凶悔吝を分析すると、次のようになる。
 火天大有の上卦離○◎◎、火雷噬嗑の上卦離○△△、離為火の上卦離×○△、火地晋の上卦離△○△、火澤睽の上卦離△○○、火風鼎の上卦離×○◎、火山旅の上卦離△○×、火水未済の上卦離○○△となる。
 ◎○△×を集計すると、◎が三(十二・五%)、○が十(四一・六)、◎と○の吉運を合わせると十三(五四・一%)、△が七(二九・一)、×が三(十二・五%)となる。