令和四年三月吉日、コイン占い(易経・易占い)入門(初心者からベテランまで対応)という電子書籍とペーパーバック(紙の書籍)をAmazonで出版しました。
その内容を抜粋してHPで紹介していきます。
白倉の著作は白倉文庫というレーベルでAmazon・Kindleから出版・販売しています。Amazonでお求めください。
十一 地(ち)天(てん)泰(たい) ・・・ ||| 萬事安泰
いい(十一)とき安泰「地(ち)天(てん)泰(たい)」 互卦 五四雷澤帰妹
※上下・男女などあらゆる人間関係が安定している時。人を思いやる心が大切である。
陰陽(あらゆる上下と陰陽の関係が)よく交わり幸運を招く安泰の時である。
リーダー⑤は人徳者で部下は素直。君子は盛運だが、小人は衰運である。
人の道が天地の道に適合するように民に寄り添うように組織を治める。
上下関係・親子関係・男女関係など、あらゆる人間関係が安定している時である。
陰陽よく交わり幸運を招く安泰の時。人を思いやる心が何よりも大切である。
私利私欲を捨てて、相手の立場に立つことが求められる。
お互いに情を通じ合わせて、調和・安定する時である。
リーダー⑤は寛大な心で泰然と構えている人徳者である。
部下(①・②)は素直に上司(④・⑤)に従う。
君子は盛運ですが、小人にとっては衰運となる。
人の道が天地の道に適合するように民衆に寄り添って組織を治める。
天命に順って善行を積み上げることが大切である。
〇正(まさ)しく「泰」の時。万事安泰、通達しないことはない。
だが、安泰の時もやがて極まれば、万事閉塞する「否」の時がやって来る。天の運行は循環して休まない。この時に中って、何か事を成し遂げようとしないようでは、後悔してもしきれない。
○「泰」と「否」の時は、天の運行。その時に中るのはその人次第。
「泰」の時に、坐して「否」の時を待つのは、情けない話。
○事を成し遂げようとする人が占ってこの卦が出たら、見事に大成功を収める。
○陰陽が合体(合致)する時。
○万事通達する時。 ○万事安定する時。
○男女が情を通じ合う時。 ○上下関係が安定・調和する時。
○商人が占ってこの卦が出たら、その売買は吉運、大きな利益を得られる。
卦辞・彖辞に「小往き大来たる」とある所以である。
○寛大で泰然としている時。 ○家族が和合して、心身安泰を得る。
○勇気があって温和な人物。 ○善人は報われるが、悪人は報われない。
十二 天(てん)地(ち)否(ひ) ||| ・・・ 萬事行き詰まる
自由に(十二)ならない「天(てん)地(ち)否(ひ)」 五三風山漸
※上下・男女などの人間関係、仕事など全てが閉塞する時である。
陰陽(あらゆる上下と陰陽の関係が)交わらないので閉塞・逼迫する時である。
小人が跋(ばつ)扈(こ)して要職を占め君子は閑職に追い詰められる。
上下関係・親子関係・男女関係など、あらゆる人間関係が閉塞する時である。
陰陽よく交わらないので閉塞・逼迫する時。豊かな心を養うことが求められる。
君子は才能と人徳を包み隠して愚人を装い、小人の誘惑から遁(のが)れるべし。
君子は志を実現できない時。表舞台から退いて、正しい道を守ることが肝要である。
「和合できない」「正しい事が通らない」「してはならないことをしてしまう」「生活に苦労する」時である。
衰運にじっと耐えて強固な志を磨き上げるべし。
〇君子が志を実現できない時。才能を隠して表舞台から退き、正しい道を守ることが肝要である。
○物事が大きく塞がり(閉塞し)衰運甚だしい時。慎むべきである。
○万事閉塞状態に陥って、どうにもこうにもならない。
○陰陽消長の循環の中で陰が長じて小人が跋扈する時。
○正しい事が通らないので「人に匪(あら)ず。人の世に非(あら)ず」と云う。
人として、してはならないことをしてしまう。
○生活に苦労する。生活が困難になる時。 ○正しい言行が通じない時。
○万事閉塞して、志を失いかねない時。
○商人にとっては、売買共に損失を出す時。それゆえ、「大往(ゆ)き小来(きた)る。天地陰陽(上下君臣)交わらず、閉(へい)塞(そく)・逼(ひつ)迫(ぱく)する」と云う。
○物品の動き(商流・物流等)が滞る。
○いくら苦労しても、衰運の時ゆえ、安心できない。呼吸ができないような苦労をする。
○内面は善からぬ状況なのに、外面は善き人物を取り繕っている。
○小人が跋扈して、君子が困窮する。 ○小人が徒党を組んで国家を混乱に陥れる。
○和合できない時、親睦できない時。
○家族の円満や組織の調和が維持できない。
○物事が成就しない。 ○損失が発生する。
○何か善からぬモノが迫ってくる。 ○物事が乖離する。
○多かれ少なかれ、万事衰退する。