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易経(周易)を読み解く 百七四(雷火豊 初二三)

2021年12月21日

初九 ‥‥― ―‥― (雷火豊) 之卦 六二雷山小過

初九。遇其配主。雖旬无咎。往有尚。
○初九。其(その)配(はい)主(しゆ)に遇(あ)う。旬(ひと)しと雖(いえど)も咎(とが)无(な)し。往きて尚(たつと)ばるる有り。
 初九は剛健正位で明智(離)を具えており、応じる位置関係にある陽爻同士の九四(震の主)は動く性質を具えている。初九は生涯の配偶者と出遇うように九四と出遇う。初九と九四が志を合わせて対等な立場で協力し、大きな事業を爲し遂げれば、誰にも咎められない。初九が謙(けん)譲(じよう)の美德で積極的に九四に協力すれば九四から尊ばれるのである。
象曰、旬雖无咎、過旬災也。
○象に曰く、旬(ひと)しと雖(いえど)も咎无しとは、旬(ひと)しきを過(す)ぐれば災(わざわい)也(なり)。
 小象伝は次のように言っている。初九が謙譲の美德を忘れて、九四と志を異にするようになれば、災い(天災や人災)を招き寄せるのは知れたことである。

【以下、高島易断から占いとしての見立てを引用】
〇上位に志を同じくする人物が存在する。その人物と協同して事業を為し遂げるべきである。その人物を自分の判断で選んではならない。また、自分を過信すると過ちを犯しかねない。己を制御しないと災難を招き寄せる。そのようにならないように慎むべきである。
○社会的地位の高い人(貴人)から信用される時である。
○賢い人と能力の高い人が共にお金を出し合う時である。
○剛健な二人(初爻と四爻)の力は拮抗しており、お互い対立関係にあるが、それを乗り越えて初爻が四爻に従えば、咎を免れるだけではなく、人々から尊ばれる事を成し遂げられる。

以下省略。次の書籍をご覧ください。