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ネコちゃん占い師の占筮日記285

十月十四日 火曜日 二十二.山火賁☶☲九三

四時一寸前に起床。

今日もマロンちゃんとみかんちゃんとわたしが政治について占筮する。

マロンちゃんが卦辞・彖辞の解釈、みかんちゃんが大象伝と高島嘉右衛門の占断の解釈、わたしが爻辞と高島嘉右衛門の占断の解釈を担当する。

本日は「立憲を中心とした野党大連立は成立するか」を占筮したところ山火賁☶☲九三が出た。

ネコちゃん占い師とわたしは次のように占断した。

マロンちゃんが卦辞・彖辞を解釈して次のように断じた。

○賁(ひ)は亨(とお)る。小(すこ)しく往(ゆ)く攸(ところ)有るに利(よろ)し。

賁は物事を彩(いろど)り飾って(外見を装飾して)すらっと通る時。

真(ま)心(ごころ)が充実していれば、彩り飾る(装飾する)必要はない。賁の時は彩り飾って(装飾して)うまく行くのである。それゆえ、小事は成就するが、大事は成就しない。

マロンだニャン。山火賁☶☲は「外見を装飾」する時。卦辞・彖辞には「真(ま)心(ごころ)が充実していれば、彩り飾る(装飾する)必要はない。賁の時は彩り飾って(装飾して)うまく行く」とある。野党大連立は「真(ま)心(ごころ)が充実していれば、彩り飾る(装飾する)必要はない」が、野党大連立には「真(ま)心(ごころ)が」なく、単なる数合わせだから、「彩り飾」る、すなわち屁理屈を言って誤魔化しているのである。それゆえ、「小事は成就するが、大事は成就しない」のだニャン。以上のことから野党大連立は成立しないニャン。

みかんちゃんが大象伝と高島嘉右衛門の占断を解釈して次のように断じた。

○象に曰く、山の下に火(ひ)有るは賁(ひ)なり。君子以(もつ)て庶(しよ)政(せい)を明らかにし、敢(あ)えて獄(ごく)を折(さだ)むる无(な)し。

山麓にある光(こう)明(みよう)は美しく山を彩っているが、その光は山に遮(さえぎ)られて遠くまで及ばない。立派な人は、様々な政策を明智で省察した上で、適切に対処する。人命に関わる大事については、軽々しく裁(さい)断(だん)してはならない。
☆物事を飾ることによって通じるようになる時。外面はとても立派だが内面が空っぽな時。分不相応に自分を飾り立てて心が不安定になる。智恵があるのに遠慮がちで篤実な人物である。

みかんだニャン。大象伝には「人命に関わる大事については、軽々しく裁(さい)断(だん)してはならない」とある。誰が総理大臣になるかは国政の要であり「人命に関わる大事」である。よって、「軽々しく裁(さい)断(だん)してはならない」。すなわち、大連立は成立しないニャン。高島嘉右衛門の占断には「内面が空っぽな時。分不相応に自分を飾り立てて心が不安定になる」とある。まさしく野党大連立のことを言っている。このことからも、野党大連立は成立しないことは間違いないニャン。

わたしが爻辞と高島嘉右衛門の占断を解釈して次のように断じた。

※第三段階の「小さな物語」程よい文飾を保ち装飾に過ぎない
○九三。賁(ひ)如(じよ)たり濡(じゆ)如(じよ)たり。永(えい)貞(てい)にして吉(きつ)。

貴方は文明と明智の極致(下卦離の最上)に居るから、「きらきら」と輝き、「つやつや」と潤っている。但し、過ぎたるところがあるので調子に乗りかねない。常に自分を戒めて正しい道(程よい文飾を保ち装飾に過ぎないこと)を固く守るがよい。
☆長く人徳を守り物事に溺れることがなければ吉運を招く。その地位を失うようなことはない。この時に中って賁の虚飾を省略し正しいことを固く守って、長く人の道を踏み外さなければ吉運を招くという占いである。上下の陰に飾られる。銅銭が金メッキで飾られているようなもの。

山火賁☶☲九三は「程よい文飾を保ち装飾に過ぎない(過飾は駄目)」時である。野党大連立は明らかに「過飾」である。爻辞には「過ぎたるところがあるので調子に乗りかねない」とあるが、野党大連立は調子に乗りすぎである。高島嘉右衛門の占断には「上下の陰に飾られる。銅銭が金メッキで飾られている」とある。「上下の陰」とは野党大連立を企てた私利私欲にまみれた野党の政治家のこと。メッキは直ぐに剝がれるので、野党大連立は成立しない。以上を勘案して、マロンちゃんとみかんちゃんの占断と同じく、野党大連立は成立しない。成立するはずがない。