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十月十三日 月曜日 五十三.風山漸☴☶九五
四時に起床。
今日もマロンちゃんとみかんちゃんとわたしが政治について占筮する。
マロンちゃんが卦辞・彖辞の解釈、みかんちゃんが大象伝と高島嘉右衛門の占断の解釈、わたしが爻辞と高島嘉右衛門の占断の解釈を担当する。
本日は「維新と自民党との関係はどうなるか?」を占筮したところ風山漸☴☶九五が出た。
ネコちゃん占い師とわたしは次のように占断した。
マロンちゃんが卦辞・彖辞を解釈して次のように断じた。
○漸(ぜん)は、女(じよ)歸(とつ)ぎて吉。貞しきに利し。
漸は漸次に(少しずつ)進んで行く時である。どっしりと止まっている山(艮)の地中に、樹木(巽)がしっかりと根を張って風が吹いても揺るぐことなく、すっくと聳え立っている。内外の環境に巽(そん)順(じゆん)に適合して着実に成長する。漸は少男(艮)が長女(巽)に謙って、礼の順序に従って求婚し、長女が応じてお嫁に行くように、漸次に着実に前進する。それゆえ幸運を招き寄せる。正しい(少しずつ進んで行く)道を固く守って少しずつ進むことが肝要である。
マロンだニャン。風山漸☴☶は「少しずつ進んで行く時」。爻辞には「漸は少男(艮)が長女(巽)に謙って、礼の順序に従って求婚し、長女が応じてお嫁に行くように、漸次に着実に前進する。それゆえ幸運を招き寄せる」とある。ということは、維新と自民党は徐々に関係を深めていくと言うことだニャン。維新の吉村代表は自民党の小泉さんにべったりだったが、共同代表の藤田さんは保守的でしっかりした政治家という話を聞くので高市自民党総裁と関係を深めることは可能だニャン。ひょっとすると、閣外協力あるいは連立を組む可能性もあると思われるニャン。
みかんちゃんが大象伝と高島嘉右衛門の占断を解釈して次のように断じた。
○象に曰く、山の上に木有るは漸なり。君子以て賢德に居(お)り俗(ぞく)を善(よ)くす。
山の上の木は、漸(ぜん)次(じ)に(少しずつ)着実に成長して、雲を突き抜けるほどの大木になる。君子(立派な人)は、賢明な道德を習得して己の人間性を磨き、漸次に(少しずつ)着実に民衆を教え導いて、風俗が善くなるように民衆を感化する。
☆運気が到来して徐々に立身出世する時。出世するたびにその地位をしっかりと固めて、軽率な行動をしてはならない。進み続ければ徐々に成果が出て遂には成就する時である。
みかんだニャン。大象伝に「漸(ぜん)次(じ)に(少しずつ)着実に成長して、雲を突き抜けるほどの大木になる」とあるから、マロンちゃんが言うとおり、維新と自民党は徐々に関係を深めていき、閣外協力あるいは連立を組む可能性がある。高島嘉右衛門の占断に「進み続ければ徐々に成果が出て遂には成就する」とあるのはそれを裏付けているニャン。
わたしが爻辞と高島嘉右衛門の占断を解釈して次のように断じた。
※五段階の「小さな物語」世の中は治まり、漸の道が完成する
○九五。鴻(こう)、陵(おか)に漸(すす)む。婦(つま)三歳まで孕(はら)まず。終(つい)に之(これ)に勝つ莫(な)し。吉。
大きな雁(かり)(鴻(こう)・トップ・リーダー)が地上で最も高い丘に、漸次に(少しずつ)進んで来た。貴方は六二の賢臣を抜擢し、漸の道を完成させようとするが、権力低下を恐れる六四の大臣(側近)と六四に取り入り出世を謀る現場の長九三が共謀して、貴方が六二を抜擢することを阻む。そのため暫くの間、貴方と六二が協力して漸の道を完成させることができない。このことを「婦(つま)三歳まで孕(はら)まず」と例えたのである。婦とは六二の賢臣のこと。三歳まで孕まずとは、貴方と六二は暫くの間は遇えないので子供が出来ないということである。しかし最後は正(せい)が邪(じや)に勝つ。六四と九三の妨害はいつまでも続かず、終には貴方(トップ・リーダー)が賢臣六二を抜擢任用する。世の中は泰平に治まり、漸の道が完成する。
☆稼業に励み次々と利益を得られる時。私財は恵まれるが家業を継ぐ子宝には恵まれない。陰徳を施すことが求められる。人と交際するにあたって自分と相手を隔てる邪魔者がいる。思ったようにならず内心甚だ苦慮する。しかし、徐々に時運が開けて行き有為には志を叶えることができる。
風山漸☴☶九五は「世の中は治まり、漸の道が完成する」時。爻辞には「終には貴方(トップ・リーダー)が賢臣六二を抜擢任用する。世の中は泰平に治まり、漸の道が完成する」とある「貴方(トップ・リーダー)」とは言うまでもなく高市自民党総裁、「賢臣六二」は維新共同代表の藤田さん。よって、自民党と維新の関係は徐々に深まっていきついには閣外協力あるいは連立に至る。高島嘉右衛門の占断に「徐々に時運が開けて行き有為には志を叶えることができる」とあるのもそのことを裏付けている。



