・八月十六日 土曜日 六三.水火既済☵☲六四
四時一寸過ぎに起床。今日もマロンちゃんとみかんちゃんとわたしが「参議院選挙後の行方と政局」を占筮する。マロンちゃんが卦辞・彖辞の解釈、みかんちゃんが大象伝と高島嘉右衛門の占断の解釈、わたしが爻辞と高島嘉右衛門の占断の解釈を担当する。
本日は「終戦記念日に参政党議員団が靖国神社を公式参拝したことをマスメディアは批判的に取り上げなかったのは何故か」を占筮したところ水火既済☵☲六四が出た。
ネコちゃん占い師とわたしは次のように占断した。
マロンちゃんが卦辞・彖辞を解釈して次のように断じた。
○既(き)濟(せい)は亨ること小なり。貞しきに利し。初めは吉、終りは亂(みだ)る。
既濟は完璧な(完成した)形をしているが、既に完成しているので伸びしろがない。それゆえ、大きな事は成就しないが、小さな事なら成し遂げられる。正しい道(道德)を固く守ることが肝要である。完璧な(完成した)形をしているので、最初は順調に事が運ぶが、やがては(上卦に入ると)、完璧な(完成した)形が崩れ始める(乱れていく)。これは、栄枯盛衰の理(ことわり)である。
マロンだニャン。水火既済☵☲はあらゆる物事が完成した時だニャン。すなわち参政党の存在が世間からすっかり認知されたので、マスメディアも大々的に批判できなかったということだニャン。卦辞・彖辞には「完璧な(完成した)形をしている」とあるのは、参政党の対応が素晴らしかったのでマスメディアは文句を言えなかったのだニャン。
みかんちゃんが大象伝と高島嘉右衛門の占断を解釈して次のように断じた。
○象に曰く、水、火の上に在るは既濟なり。君子以て患(うれい)を思うて豫(あらかじ)め之を防ぐ。
水(坎☵)が火(離☲)の上に在りよく交わる。君子(立派な人)は、完璧な形(完成)を基盤とした天下泰平の時に将来の事を憂(うれ)えて(心配して)、予想される事態に備え予(あらかじ)め対策を講じる。
☆始めは運気盛んだが後に衰える時である。まだ運気が盛んなうちに、やがて運気が衰えた時にどうすべきかを計画しておくべきである。(後略)既に事業は成し遂げた。これから先のことが心配になる。これ以上の成功は求めずに現状を維持すべきである。
みかんだニャン。大象伝に「天下泰平の時に将来の事を憂(うれ)えて(心配して)、予想される事態に備え予(あらかじ)め対策を講じる」とある。マスメディアの批判は今は静かだが、今後、こんでもない批判を展開するかもしれないので、参政党や支持者はあらかじめどのように対応するかを準備しておくべきだニャン。高島嘉右衛門の占断にも「始めは運気盛んだが後に衰える時」とあるので、今後に備えておくべきだニャン。
わたしが爻辞と高島嘉右衛門の占断を解釈して次のように断じた。
※第四段階の「小さな物語」油断しないで終日警戒せよ
○六四。繻(ぬ)るるに衣(い)袽(じよ)有り。終(しゆう)日(じつ)戒(いまし)む。
貴方は柔順な大臣(側近)である。時に適合する能力を具えている九五(トップ)を輔佐して、伸びしろはないが泰平な世の中を維持する任務がある。だが、天下泰平な既濟の時も半ばを過ぎて、綻びが生じつつある。水が漏れはじめた舟(二三四爻の坎水☵と上卦坎水☵、そして三四五爻の離☲の木の舟で水が漏れはじめた舟)に古い衣服を穴埋めしても一時的な処置である。萬全とは言えない。油断しないで終日警戒する必要がある。
☆日頃、心から本業を務め思慮深く非常事態に備えている。それゆえ、事変に対処するに中り神仏のご加護を賜り災難を回避できる。しかしながら進み行くのはよろしくない。
水火既済☵☲六四は「油断しないで終日警戒」ると時。爻辞には「既濟の時も半ばを過ぎて、綻びが生じつつある」とあり、高島嘉右衛門の占断にも「思慮深く非常事態に備えている」とある。よって、マロンちゃんとみかんちゃんの占断と同じく、将来の批判に備えて事前に対応策を練り上げていくべきである。
