・三月二十二日土曜日 二十九.坎為水☵☵六三
四時一寸前に起床。昨日は無事に一日を終え「孤立無援」になることはなかった。さて今日も、わが家の猫ちゃん占い師マロンちゃんが卦を担当し、みかんちゃんが爻を担当してご主人さま(わたし)の運勢を占筮したところ坎為水☵☵六三が出た。
猫ちゃん占い師はご主人さま(わたし)の一日を次のように占断した。
マロンちゃんが卦辞・彖辞を解釈して次のように占断した。
○習(しゆう)坎(かん)は孚(まこと)有り。維(こ)れ心(こころ)亨(とお)る。行(ゆ)きて尚(たつと)ばるる有り。
習(しゆう)坎(かん)は険(けん)阻(そ)艱(かん)難(なん)が重なった時である。君子(一陽・九二と九五)が小人(二陰・六三・初六と上六・六四)に挟(はさ)まれて、二(につ)進(ち)も三(さつ)進(ち)も行かないのである。けれども、真ん中(一陽・九二と九五)には至誠の心が充実している。
険(けん)阻(そ)艱(かん)難(なん)な時に対処するには、何事にも動揺することなく、心(こころ)泰(たい)然(ぜん)と素行自得して(自分の持ち場を大事にして心を磨き)、志(天命)を貫徹するしかない。険(けん)阻(そ)艱(かん)難(なん)に畏(い)縮(しゆく)して、じっと止(とど)まっていても何も変わらない。奮い立って果敢に行動するから険(けん)阻(そ)艱(かん)難(なん)を克服し、人から尊敬されるのである。
マロンだニャン。
これは大変な卦が出てしまったニャン。易経最大の難卦である坎為水だ。今日のご主人さまは大切な会合があるから、その会合で何か起こることを覚悟した方が良いニャン。
みかんちゃんが爻辞を解釈して次のように占断した。
○六三。來(きた)るも之(ゆ)くも坎(かん)坎(かん)たり。險にして且(か)つ枕(まくら)す。坎(かん)窞(たん)に入(はい)る。用(もち)ふる勿(なか)れ。
貴方は傲慢にして愚鈍。その上、道德才能に乏しく習坎の狭(はざ)間(ま)に居て孤立無援である。まさに険阻艱難の極み(険阻艱難中の険阻艱難、易経三八四爻の中で最も辛い時)である。上に進もうとしても、下に退こうとしても、此(こ)処(こ)に止まろうとしても、険阻艱難が待ち受けている。
人生最悪の険阻艱難の中(八方塞がりの境遇)にありながら、傲慢にして愚鈍な貴方は己の力を過信して高枕で寝ており、やがて妄動して攪乱する。このような有様では、さらなる険阻艱難(易経三八四爻の中で最悪の事態)に陥るしかない。このような時は、動けば(妄動すれば)ますます底なし沼のような険阻艱難に陥る。だから、一歩たりとも動いてはならない。
みかんだニャン。
なっなんと坎為水の中でも最もキツい六三が出てしまったニャン。爻を含めると六四×六で三八四通りの易断があるが、坎為水の六三は三八四中もっともキツい時だニャン。「上に進もうとしても、下に退こうとしても、此(こ)処(こ)に止まろうとしても、険阻艱難が待ち受けている」とあるから、大切な会合には覚悟して参加すると共に、何かが起こったら「至誠の心」で対応することが求められるニャン。
