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都知事選の行方 02

 同日、新知事誕生後の四年間を見通すために、中筮法で占ったところ次のような結果となった。

 ☱兌 ☴巽 ☵坎   ☱兌 ☳震 ☲離
 ・  ・  ―    ・  ―  ・
         ☳ ☵     【雷水解の不変】

 雷水解☳☵は、困難(水山蹇の困難が重なっている状態 水雷屯の産みの困難)が解決した時である。小池氏が敗れた場合、二期連続知事を務め困難が重なっていた状況の小池都政から産みの苦しみを脱した石丸都政に転換したと解釈することができる。小池氏が三選を果たした場合、これまで困難が続いた都政を小池氏が反省することによって改善すると解釈することができる。だが、小池氏が三選し、これまでの都政を反省するとは思えないので、次のよう考えてみた。
 新知事誕生後の四年間を前半の二年と後半の二年に分け、前半を下卦を構成する八卦(下から離☲震☳兌☱)の卦徳や性質で読み取る。後半は上卦を構成する八卦(下から坎☵巽☴兌☱)の卦徳や性質を読み取る。
 前半の二年間は一年目が離から震、二年目が震から兌が該当する。離の卦徳と性質を小池都政の一年目に当て嵌めると次のようになる。
 一年目の夏から冬にかけて、離のマイナスの性質である「虚飾、性急、爆発、激しい、焦燥、争う」状況となる。一年目の春から夏にかけて、また二年目の夏から冬にかけては、震のマイナスの性質である「騒ぐ、驚く、性急、思慮不足、独断、勉励、憤怒、刑罰、制裁、懲らしめる」状況となり、都政一年目から二年目の前半はこれまで以上に都政は荒んでいく。
 二年目の後半(冬から夏にかけて)は、兌のマイナスの性質である「誘惑する、罵る、歌舞、娯楽、魅力、媚態、乱れる、愛欲、嘆く、弱い、壊れる、欠ける、欠陥、傷物、不足、腰砕け、喧嘩、刑罰」という状況となり、都政は益々荒んでいく。
 三年年目の夏から冬にかけて、坎のマイナスの性質である「陥る、険しい、困難・険難・艱難、苦労、紆余曲折、悩む、憂う、泣く、流れる、下る、濡れる、溺れる、凹み、冷たい、寒い、寂しい、刑罰、悪、盗み、寇、反目、病、貧しい、妊(はら)む」状況となる。三年目の春から夏にかけて、また四年目の夏から冬にかけては、巽のマイナスの性質である「隠れる、迷う、疑う、失念、臭う、散る」状況となり、都政三年目から四年目の前半にかけてさらに都政は荒んでいく。
 四年目の後半(冬から夏にかけて)は、兌のマイナスの性質である「誘惑する、罵る、歌舞、娯楽、魅力、媚態、乱れる、愛欲、嘆く、弱い、壊れる、欠ける、欠陥、傷物、不足、腰砕け、喧嘩、刑罰」という状況となり、都政は救いようがないくらいに荒んでいく。